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元CIA職員スノーデン氏は「ネットの自由」のために戦っているのか

中国の影響下にある香港での告発に疑問

2013年6月19日(水)

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 スノーデン事件は、そのタイミングからして、なんか胡散臭い。いや、きな臭いと言った方がいいか。米国側がほのめかすようなダブルスパイであるかどうかはともかく、やはり北京の影や思惑がちらつく。

 おそらく米中の外交的駆け引きの上では、これはかなり中国に有利なカードとなるだろう。同時に「ネットの自由」と「香港」というキーワードが絡まることで、どういう化学反応が起きるか中国側にもわからない要素が含まれると、私は見ている。

 この複雑な事件については、まず、疑問点を整理して、どのような論評があがっているかを眺めてみよう。

米政府が個人情報を秘密裏に集めていると暴露

 スノーデン事件については、日本メディアも詳しく報じているが、ちょっと簡単におさらいしておくと、6月5日、6日に英ガーディアンと米ワシントン・ポストに相次いで米政府のネット・電話の極秘監視・情報収集プログラム(PRISM)の存在を暴露した。民間通信会社のサーバーを通じて、個人情報を秘密裏に収集している、と。

 この情報をリークしたのが、元CIA(米中央情報局)職員で防衛関連コンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトン社のコンサルタントの身分でNSA(米国家安全保障局)に出向し4年間働いていたエドワード・スノーデン氏(29)。彼は5月20日から香港に滞在し、香港で2紙の取材を受けていた。

 彼は6月9日には、このリークの主が自分であることを顔と実名を出して公開する。ガーディアンがウェブサイトにスノーデン氏のインタビュー動画をアップした。

 ちょうどオバマ大統領と習近平・国家主席の米中初首脳会談直後だった。この会談では、オバマ大統領が中国の人権問題や米国に対するハッカー攻撃を非難していた。

 スノーデン氏は、このリークに続き13日、香港英字紙・サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)の単独インタビューを受け、米国当局が中国や香港のインターネットもハッキングして情報収集していることを暴露。NSAは2009年から中国・香港を含む各国で6万1000回以上のハッキングを行っており、その中には、香港中文大学や民間企業もターゲットに入っていることなどを証言した。

 彼は「米政府が、世界の人々のプライバシーやインターネットの自由、基本的な自由の権利を極秘に侵害していることを良心が見過ごせなかった」と語り、自由の権利に対する意識の高い人々からは、ジュリアン・アサンジに続く英雄として強い支持と共感を寄せられている。

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「元CIA職員スノーデン氏は「ネットの自由」のために戦っているのか」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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