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いい感じの膠着状態になってきた「アップル/グーグル」戦争

モバイルの最前線はもはやモバイル端末にあらず

2013年6月24日(月)

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 5~6月、シリコンバレーでは会議がやたら多い。その中でも、特に話題を集めたのは、何といってもグーグルの開発者会議「Google I/O」と、アップルの開発者会議「WWDC」の2つだ。

 例によって、会議での発表内容は既に数多く報道されているのでそちらに譲るとして、私はその2つで感じられた当地の「勢い」の方向について考えてみようと思う。

 一時のようにアップルが圧倒的に先行しているというわけでもなく、またここしばらくメディアが好んで書き立てるようなアップル落日・Android全盛というわけでもない。それぞれに強みと弱みを抱えて一生懸命頑張っている、なかなか良い感じの膠着状態と見える。そして、両者の戦線はどんどん拡大して、もはや「モバイルOSの陣取り」という話にとどまらなくなっている。

モバイル勝負の「武器弾薬」

 今回両陣営に共通だったのは、ハードウェアの新製品の発表があまり目立たなかったことだ。アップルのゴミ箱状円筒型MacProが話題になった程度で、あとは開発者向けの新機能やツールが多くを占めた。いずれもアプリの開発者を集めての会議なので当然だが、昨年までと比べても、さらにその傾向が強くなったように思う。

 開発者に今からアプリを開発してもらい、秋の新学期からクリスマス商戦にかけての時期に、満を持してハードを投入するということかもしれない。なにしろ、消費者が見て分かりやすい「新しくてかっこいい携帯端末」は出てこないので、ガッカリといった声も聞かれる。

 しかし私は、以前のアップルの記事(関連記事:「普通の会社」化するアップルの行方)にも書いたように、今は「停滞期」であり、無理をして奇をてらった端末ハードを出しても消耗するだけと考えている。だから別にガッカリもしていない。

 そもそも、スマートフォンとは「ホワイトボックス」とも呼ばれる「入れ物」であり、本当の勝負は「中身」の部分。その重要な「中身」の多くは外部の開発者が作るので、その開発者が良いサービスを作れるように、優れた「武器弾薬」をどんどん供給するのが、アップルやグーグルの立場だ。

 だから、勝負はモバイル端末そのものではない。開発者のための武器弾薬の優劣なのだ。これまでもそうであったのだが、入れ物そのものを普及させる段階では、入れ物のデザインの魅力も重要だった。しかし、世の中はスマートフォンが主流となり、もはやその段階も過ぎてしまった。そして両社は安心して、武器弾薬の供給に専念できるようになったのだ。

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「いい感じの膠着状態になってきた「アップル/グーグル」戦争」の著者

海部 美知

海部 美知(かいふ・みち)

エノテック・コンサルティングCEO

ホンダ、NTT、米ベンチャー企業を経て、1998年にエノテック・コンサルティングを設立。米国と日本の通信・IT(情報技術)・新技術に関する調査・戦略提案・提携斡旋などを手がける。シリコンバレー在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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