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相次ぐ暴力事件、異様な緊張に包まれるウイグル自治区

懐柔政策が失敗、強硬策に転換した政府

2013年7月3日(水)

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 新疆ウイグル自治区の緊張ぶりが、ただごとではない。

 ウルムチでは先日、全域を封鎖して「反テロ」を銘打った大演習が行われた。数十台の装甲車、特別警察車両、武装警察官(解放軍下部組織)を満載したトラックがずらりと並び、万単位の公安、特別警察、武装警察の制服警官が街にあふれ、まるで戦争前夜か、と言わんばかりの空気が流れているらしい。

 6月28日にウルムチ市、ホータンで暴力事件、26日のトルファン地区ピチャン県ルクチュンで35人が死亡する民族衝突が相次いで発生、しかも今週には2009年7月5日の197人以上が死亡した民族衝突「ウルムチ事件」の4周年という敏感な時期である。習近平政権にとってはここで共産党体制下での「新疆の安定」を守り切ることが、最重要テーマである、という。

 おりしも、日本では世界ウイグル会議のラビア・カーディル総裁が日本訪問を終えたばかりで、総裁は日本各地の講演会などでは、習政権下で新疆ウイグル自治区での人権、宗教弾圧がさらに激化していると訴えていた。

 新疆ウイグル自治区が今どういう状況なのか、習政権のウイグル政策はどうなるのか見てみよう。

2009年7月5日のウルムチ事件以来の緊張

 6月下旬の「事件」が具体的にどういうものであるかは、実は正確には把握できていない。中国側では次のように報道されている。

 26日未明、トルファン地区のピチャン県ルクチュン鎮で、刃物を持った武装グループが地元警察の派出所、パトロール中隊、鎮政府、建設現場、個人商店、美容院などを襲撃し、車両を焼き払い、公安警察や無辜の民を刃物などで殺害、少なくとも24人(うちウイグル族16人)が現場で死亡。翌日には死者は35人となった。警察の調べによると今年2月以降、首謀者の男はイスラム過激派活動を行うために仲間を集め、テロ活動を扇動する録音資料などを聞かせ、17人のテロ組織を形成していた。6月中旬、このグループは資金を集めて、刃物やガソリンを用意していた。25日に公安当局はこのグループの1人を逮捕。このことによってグループ全体が摘発されることを恐れた首謀者は、26日未明に襲撃を決行したという。

 28日昼、ホータン地区カラカシュ県近くでも暴力襲撃事件が発生した。華僑系通信社・中国新聞社が地元公務員(ウイグル族)に電話取材したところによれば、多数の不法分子が、地元のイスラム寺院に礼拝後、スローガンを叫びながら、手にこん棒や斧を持ち、バイクに乗り、あるいは徒歩で行進、破壊活動をしようとした。ホータン当局は直ちに、彼らを包囲し、拘束。引き続き首謀者らを追跡している、という。

 この事件は地元政府の公式サイトによると、100人のテロリストが刀を持ってカラカシュ県の派出所を襲撃した、となっている。またその日の午後、200人が商業区で騒乱を起こす準備をしており、公安が事前に取り押さえたともいう。負傷者は出ていない、としている。ホータンは一時、携帯電話が使用不能、夜間外出禁止令が出るなど、厳戒態勢がしかれた。

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「相次ぐ暴力事件、異様な緊張に包まれるウイグル自治区」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長