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犬による殺傷事件相次ぐ中国、飼育規制は有名無実

総数1億3000万匹、圧倒的世界一の「犬大国」だが

2013年7月5日(金)

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 6月27日、遼寧省大連市の“高新技術産業園区(略称:高新区)”にある高級マンションの建設現場で3歳の女の子が凶暴な大型犬にかみ殺されるという悲惨な事件が発生した。その大型犬とは、中国語で“藏獒(チベット犬)”と呼ばれる「チベタン・マスティフ(Tibetan Mastiff)」であった。

 チベット犬はヒマラヤの山麓に広がる“青藏高原”原産の世界で最も凶暴な犬種の1つに数えられ、体長(胸から尻の先端までの長さ)100~120cm、体高(地面から背中までの高さ)65~85cm、体重50~90kgという堂々たる体躯を持ち、長い毛が全身を覆っている。その力は非常に強く、大の男でも1人では到底制御することができないとされる。

女の子に襲いかかったチベット犬

 事件は6月27日の夜7時過ぎに、女の子が母親に連れられて、飲み物を買おうと家の近くの工事現場にある雑貨商店に到着した時に発生した。その店に隣接した柵に囲まれた中庭から、突然1頭のチベット犬が飛び出して来て、女の子に襲いかかったのだ。チベット犬は女の子を押し倒すと、間髪を入れずに首と下顎の間にかみついたのだった。女の子の傷口からは瞬間的に大量の鮮血が噴き出した。突然の出来事に驚いた人々が周囲に落ちていたレンガや棒きれでチベット犬に打ちかかると、これに驚いたチベット犬は逃げ去った。

 女の子は通報を受けて到着した救急車で病院へと搬送されたが、気管と動脈をかみ切られたために血液は噴出を続け、母親の胸に抱かれて病院に到着した時にはすでに事切れていた。それから間もなくして女の子に対する死亡宣告がなされたが、自分の目の前で愛する子供を失った母親は、我が子の鮮血にまみれて、言葉もなく、悲しみに打ち震えて病院の床でのた打ち回った。

 事故に遭った親子は建設工事現場で働く作業員の妻子で、工事現場の敷地内に住んでいた。一方、女の子をかみ殺したのは、体長100cm以上、体高80cmのチベット犬で、通常は檻の中に入れられていたが、見るからに凶暴で恐ろしかったと人々は語っている。報道によれば、チベット犬は雑貨商店の店主が飼っていたもので、2012年4月に飼育を開始したが、「飼い犬管理規定」に基づく関連手続きを行っていなかったことが判明した。女の子をかみ殺したチベット犬はすでに収容されており、その飼い主は逮捕されたという。

 ところが、チベット犬による人間に対する殺傷事件はこれだけに限らなかった。中国メディアが報じた6月発生の事件を列記すると下記の通りである。

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「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「犬による殺傷事件相次ぐ中国、飼育規制は有名無実」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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