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黒髪の子供たち「アメリカお受験」の夏

「グローバル人材」不足の本当の原因とは

2013年7月24日(水)

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 アメリカでは6月半ばから夏休みが始まり、我が家でも息子たちはサマーキャンプに行っている。そのうち、ゲームやソフトウェアのプログラミングを教えるテックキャンプでは、一週間大好きなゲームを作るのに没頭した後、最終日の金曜午後には、参加者の家族を集めて、コース終了証書授与と自分の作った作品をプレゼンテーションするイベントがある。

 恐らく100人近くはいるであろう小中学生たちが集まって座り、親はその後ろからイベントを見るのだが、後ろからでは黒髪ツンツンいがぐり頭の我が息子がどこにいるのやらさっぱり分からない。同じような黒髪いがぐり頭の子供たちばかりだからだ。

子供向けサマーキャンプに押し寄せるアジアの子供たち

 ざっと見たところ、半分以上はそんな「東アジア系」。これは今年に始まったことではなく、ここしばらく黒髪いがぐり頭の比率が、年々増えているような気がしてならない(ただ、アメリカの中でもカリフォルニアは特別にその傾向が強く、ほかの地域ではこれほどではないことを念のため付け加えておく)。

 だから、サンフランシスコ空港でのアシアナ航空機事故で、サマーキャンプに参加する予定だった中国の高校生たちが犠牲になったという話は人ごとには思えない。

 あの、ウチの息子と一緒に騒いでいたいがぐり頭の子供たちも、こうして団体でやってきたのかもしれない、とふと思う。もちろん、地元のアジア系米国人の方が多いが、中国からの団体が相当混じっていても全く不思議はない。中国人の親たちは、大枚をはたいてでも、子供を米国に送り込むことに熱心なのだ。

 韓国では、会社勤めのお父さんは4畳半に住んで貧乏生活を甘受し、お母さんと子供はアメリカに住んで学校に通い、英語を勉強するという現象が知られている。私も、息子の中学校でそういう韓国人家族に会ったことがあり、お母さんに聞いたら、「みんなやってることなので、別に大変などとは思わない」と平然と言われてぶっ飛んだ覚えがある。これらは、普通「海外留学」と言われたときにイメージするものとはかなり違う。

 翻って日本では、私も2008年に出版した自著『パラダイス鎖国』で触れているが、海外留学への興味が減って困った困ったという話がある。その一方で、アメリカの大学への進学者をまとめて輩出した高校が話題になり、私の身の回りでも若い人たちの留学の相談を受けるケースが続出。一時よりは関心が回復してきたのかもしれないとの感覚もある。

 さて、こんな私の「体感」は、マクロ的にはどういうふうに見えるのか、ちょっと調べてみた。

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「黒髪の子供たち「アメリカお受験」の夏」の著者

海部 美知

海部 美知(かいふ・みち)

エノテック・コンサルティングCEO

ホンダ、NTT、米ベンチャー企業を経て、1998年にエノテック・コンサルティングを設立。米国と日本の通信・IT(情報技術)・新技術に関する調査・戦略提案・提携斡旋などを手がける。シリコンバレー在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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