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「忘れられる権利」のビジネスが好況

国会では書き込みの「削除」に関する権利が議論に

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2013年10月31日(木)

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 ネット上にある自分の痕跡を消してくれるビジネスが脚光を浴びている。自分で書き込んだ投稿などは自分で消せるとしても、Twitterの「Retweet」やFacebookの「共有する」機能を通じて広がってしまった写真や書き込みは自分では削除できない。書き込みにコメントが付くと、そのコメントを書いた人が先にコメントを削除しない限り、書き込みを削除することはできない。何気ない書き込みが後になって問題になるケースも少なくない。
 オフラインでの言動はすぐ忘れられるが、インターネット上の書き込みはそうはいかない。検索すればすぐ見つかるからだ。何を書き込んだのか、自分で忘れてしまう場合もある。そういう人のために、過去の痕跡を検索して一括削除してくれる代行業者が脚光を浴びている。これを「忘れられる権利ビジネス」という。

 最近は、就職希望の学生を面接する企業や、結婚することになった相手の身上調査の一つとしてSNSやインターネット上の書き込みをチェックするようになった。このため恥ずかしい過去の記録を消してくれる代行業者の需要が伸びている。

若者や結婚前の男女が注目

 2013年5月にオープンしたデータ削除専門業者「サンタクルーズキャスティング」は青少年向けに無料でサービスを行っている。SNSの書き込みを原因とする青少年のいじめや自殺などの被害が深刻だからだ。過去に自分が投稿した写真や動画、書き込みを消してほしいとやってくるのは、青少年のほか、結婚前の男女が多いという。

 削除は、まずネット上のすべてのデータを対象に、顧客が消したいテキストと画像をパターン化して検索する。次にサンタクルーズキャスティングが開発したツールを使って検索結果に1から100までの点数をつける。100に近いほど否定的な内容のデータだ。その後、顧客の要求事項に沿って手作業で削除するデータを選び、削除を始める。

 削除したいデータがポータルサイトやコミュニティサイト上にある場合は、該当業者に削除を要請する。個人が運営するホームページ上にあるデータは、このホームページのIPアドレスを追跡し、警察庁のサイバー捜査隊に届け出る。この作業を1年間、繰り返す。費用はデータの拡散状況によって違うが、50~300万ウォン(約4.5~27万円)かかる。1日平均100件ほど問い合わせの電話があり、このうち15~20件が契約するという。

受信された10秒後に自動削除

 自分がした書き込みの流通期間を決めておき、一定の時間が経ったら自動的に削除されるサービスも人気がある。米国で人気のSNS「Snap Chat」は、相手に送信した写真を10秒後に自動的に削除する機能を装備している。データの共有とセキュリティの両方を意識したサービスだ。1日5000万枚もの写真がSnap Chatを通じてやりとりされている。韓国のSNS「マイピープル」も5秒後に自動削除する「5秒メッセージ」で人気を集めている。

 韓国の投資情報サービス会社「スヌラ」は、デジタルデータの消滅時刻を指定し、作成者が望む時にデータが消えるようにする「デジタル老化システム、DAS(Digital Aging System)」を2013年中に提供する。書き込みが数秒後に突然消えるのではなく、書き込み(デジタルデータ)を生物ととらえ、「歳を取って死んでいく」という概念を適用した。DASは、苦しむ教え子のために現職の小学校教師が開発し、特許を出願した。この教え子は、小学生の時にいたずらでコミュニティサイトにした書き込みを削除することができず、中学生になっても悩んでいたという。スヌラ社は、「DASによってデータが消えていくので、個人情報とコンテンツの無断コピーの両方を防止できる。著作権保護にも寄与できる」という。

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