• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

三中全会の決定は改革案大盛り

はたして実現するのか

2013年11月20日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 やはり中国屋なら三中全会(9~12日)の整理と評価をやっておかねばならない。三中全会とは党中央委員会第三回全体会議の略であり、その意味するところは習近平政権の政策方針を打ち出す重要政治会議である。

 新しい中央委員が選出されて以来3回目の全体会議は改革を示す重要決定が打ち出されることが多く、改革開放35年目の今年は大規模改革が打ち出されるのではという期待感が盛り上がっていた。

 特に国家発展改革委の劉鶴副主任が中心になってまとめあげ国務院発展研究センターから公表された改革メニューの提案書「383改革方案」がどのくらい盛り込まれるかが、焦点となった。

「383改革方案」を反映

 383改革方案とは、「三位一体の改革路線」と「8つの重点領域」における「3つの改革」を盛り込んだ2020年までの改革のロードマップで、土地改革とか金利の自由化とか社会保障体制改革とか、ドラスティックな提案が目白押し。これやったらさすがの中国も変わるはず、と期待させるには十分な内容だ。

 しかし一方で、習近平政権のこれまでの講話などから政治的には社会主義回帰色が濃くなっていることは間違いなく、この政治と経済の方向性の乖離から、三中全会に改革案がどれほど反映されるかが、中国屋の関心事だった。

 結果から言うと改革の大盛りであった。

 だが腑に落ちない部分がある。というのは三中全会が終わった直後の12日に国営新華社通信を通じて発表された「公報」(コミュニケ)の内容と15日に発表された「決定」の内容が大きく違う。

 公報にはろくな改革案も出ておらず、さらに中国版NSCとも言える国家安全委員会設立など、きな臭い内容の方が目立っていた。締め切りに追われて公報だけを見て三中全会の分析や論評を雑誌に書いた学者やジャーナリストが軒並み「改革に踏み込めず」といった残念評価だった。

 だがその後に発表された決定では、興奮の声が起きるような中身だった。この差異は何なのか。単に「後で嬉しいサプライズ」という演出だったとは考えにくい。やはりそこに政治的な理由があったはずだが、それはまた、おいおいに調べていくことにする。今回は16ページ60条、2万字に及ぶ決定の内で、私が独断で「これは」と思った改革の中身を簡単に紹介してみたい。

福島香織さんの新刊が出ました!

現代中国悪女列伝』というタイトルで文春新書から発売中です。

コメント2件コメント/レビュー

中国における改革は、日本の比ではないほど極めて困難であると断言できます。中国において改革が成功するときは革命なのでしょう。筆者が言われる「三中全会の決定が、どういう形で実施されていくかを注意深く観察していきたい」とは思いません。 「注意深く見守る」などの用語は、無責任極まりない役人、マスコミ関係者の常套句のようで、しらけてきます。(2013/11/20)

「中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス」のバックナンバー

一覧

「三中全会の決定は改革案大盛り」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国における改革は、日本の比ではないほど極めて困難であると断言できます。中国において改革が成功するときは革命なのでしょう。筆者が言われる「三中全会の決定が、どういう形で実施されていくかを注意深く観察していきたい」とは思いません。 「注意深く見守る」などの用語は、無責任極まりない役人、マスコミ関係者の常套句のようで、しらけてきます。(2013/11/20)

いくら「中国屋」を自称されようとも、いやそのことばどおりの「中国屋」だったら、得意分野を乗り越えての今回の論評には無理があるのではないか。政治的にみれば、「社会主義核心の優位」「中華優秀の文化」を単純に排外主義的なものとしてみなすのは妥当とは言えない。目の前にある負の部分にばかり気をとらえ、全体を見間違ってはならない。これらは安倍首相が提唱する価値観外交より有効性があると思われ、これを外部からどう評価するかと言えば、その評価する側の中国の歴史、文化への理解の程度が問われるということである。ただなんの理念もなく唱えている唯我独尊の「価値観外交」より余程意味があるというものである。筆者にはその得意分野であるゴシップに徹して中国を語って欲しい。(2013/11/20)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授