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周永康ついに失脚か

共産党秩序がひっくり返る

2013年12月18日(水)

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 先週の話題と言えば何といっても、北朝鮮のナンバー2、張成沢・元国防副委員長の逮捕と処刑だろう。先の北朝鮮最高指導者・金正日の実妹である金敬姫の婿で、今のトップの金正恩の後見人だった張が、逮捕4日目には処刑されていた。

 機関銃で蜂の巣にされて処刑、火炎放射器で骨も残らぬように焼き尽くされ、埋葬さえされなかったとか。相当ひどい拷問を受けたのではないか、と伝えられている。

 張は中国との太いパイプを生かして金正恩政権の摂政役を担っていた人物だが、彼が消えたことで北朝鮮と中国の間の亀裂が確定した。中国外交部は「朝鮮内部のことであり、中朝間の正常な経済貿易協力を展開することこそ、両国および両国人民の共通の利益……」といった無難な決まり文句しか表明していない。しかし、中国内部では、この事件は正恩政権の「中国に対する批判と挑発」と受け取られているようだ。

 張氏がここまで急いで処刑されたのは、時間を与えると中国が亡命させる可能性があったからとか。張氏の腹心だった副総理2人がすでに中国に張氏の手紙を持って「政治避難」したという未確認情報もあり、これが張氏の粛清時期を早めた、という見方もある。北朝鮮政権内部の親中派100人以上が粛清されたという情報も韓国メディアから出ている。

 要するに、張氏には中国の協力によって北朝鮮の改革開放を進めたい考えがあり、しかも北京の保護下にある金正日の長男の正男とも実の親子ほどの情を通わせているので、正恩にすれば、いつ何時、張氏が正男を擁して「クーデター」を起こすか心配で夜も寝られない、といったところだろうか。

 実際、正恩が中国の言うことを聞かないようであれば、正男に挿げ替えるというシナリオも中国側は描いていたとされる。

北朝鮮どころではない習政権

 この事件に対しては、中国ははらわたが煮えくりかえっているはずだが、習政権がどういう対応をとるかはまだ見えていない。瀋陽軍区は11日から近年まれにみる大規模冬季演習を行い、準戦時体制に入っているという話もあるが、実は習政権はそれどころではなく、中国内部の「クーデター」容疑の元政治局常務委員を粛清するのに大忙しなのである。

 元政治局常務委員とは、いまさら説明の必要もないだろう。前党中央政法委員会書記の周永康氏である。彼は先に失脚し現在無期懲役で服役中の薄熙来・元重慶市党委書記と組んで、薄熙来を政治局常務委員に押し上げた後は、2014年に共謀して習近平を追い落とし政権奪取を企てたとまことしやかに噂された。

 薄熙来失脚時は最高指導部内でただ一人最後まで擁護し、立場を危うくしていた。党中央政法委書記とは、武装警察200万人の指揮権を握り、国内の治安維持力を握る要職であるから、実際クーデターを起こすだけの武力を持つ。薄熙来が失脚したとき、連座すると言われていた。

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「周永康ついに失脚か」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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