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事件の影に女あり!湯燦は生きている?

悪女の存在は中国の変革の象徴

2013年12月25日(水)

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 前回に続いて、政治ゴシップを取り上げたい。最近、公安副部長の李東生が失脚した。目下、「厳重なる規律違反」の疑いで党中央規律検査委員会の取り調べを受けている、と新華社通信も報じた。

 中国通でないと李東生という人物の名を聞いてぴんとこないだろうが、私としては、おお、ついに、といった気分である。拙著『現代中国悪女列伝』(文春新書)で取り上げた10人の悪女の1人、国民的歌手の湯燦が関係した中央高級官僚のうち、今に至るまで失脚していなかった数少ない男の1人だったからだ。

薄熙来や周永康らによる「新四人組」事件

 李東生は前回のコラムで取り上げた、失脚がほぼ確実視されている周永康氏の「牙爪」と呼ばれた腹心だ。中国中央テレビ(CCTV)副局長というメディア人から党中央宣伝部副部長、公安副部長に異例の出世を遂げた。2009年からは法輪功などを対象としたいわゆる「邪教取り締まり」班である610弁公室主任という要職を兼ねていた。

 この李東生による規律違反の公式報道が出たことで、周永康の「双規」(党中央規律検査委の取り調べ)の公式発表も近い、おそらく12月26日にも発表される、といった噂が香港メディアの間に流れている。26日というのは毛沢東生誕120周年の日である。毛沢東回帰を旗印に「謀反」を企てた薄熙来や周永康らの事件を「新四人組」事件と位置づけて、「毛沢東の祭壇」に捧げるのではないか、ということらしい。

 四人組というのは、毛沢東が劉少奇を打倒するために起こした大衆運動を装った権力闘争・文化大革命の実行役であった毛沢東夫人の江青、王洪文、張春橋、姚文元の4人を指し、文革後に逮捕されて諸悪の根源として断罪された。

 在米華字ネットニュースサイト、博訊によれば、周永康(元党中央政法委書記、元政治局常務委、失脚の噂)、薄熙来(元重慶市党委書記、汚職で無期懲役判決、服役中)、徐才厚(元党中央軍事委副主席)、令計画(現党中央統戦部長)が現代版新四人組で、毛沢東の権威などを利用して「謀反」を画策していた、らしい。

 令計画は胡錦濤の懐刀と呼ばれた元中央弁公庁主任で現在も中央統戦部長を務めている高官だ。なぜ新四人組に名を連ねているのか、にわかに理解しがたいのだが、博訊が北京消息筋の情報として報じたところによれば、周永康は令計画の息子の「フェラーリ交通事故」(2012年3月18日)の隠ぺい工作を指示することで恩を売り、令計画を「政変」メンバーに組み入れた、らしい。

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「事件の影に女あり!湯燦は生きている?」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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