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スーパーの商品棚から見える日中関係

「靖国参拝」で関係悪化も、民間の交流を積み重ねるべき

2014年1月8日(水)

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 あけましておめでとうございます。本年も拙コラムをよろしくお願いいたします。

 新年は北京で迎えた。クリスマス、大晦日とも街の雰囲気は例年に比べて大人しいし、暗い。習近平政権の風紀引き締めキャンペーンで、贅沢な宴会が自粛されていること、そして中国経済が芳しくないことがやはり原因であろう。

根強い日本への憧憬

 しかしながら、景気の良いところは良いようで、北京の三里屯にある古い日系居酒屋は中国のおしゃれ系若者でごった返していた。日本料理屋はどこもなかなか盛況で、むしろ中国の官僚御用達の宴会向け中国老舗レストランが静かだった。

 大晦日の数日前に退役を2年後に控えた軍人を交えた食事会があった。その軍人が老後は日本で暮らしたいのだが、よい方法はないか、月にいくらほどの資金があれば日本生活をエンジョイできるか、と聞いていた。

 「日本人女性と結婚すれば? 福島は独身だよ」と誰かがけしかけたが、軍籍者は外国人と結婚できない。日本の自衛隊員は国際結婚が多いらしいが、中国は退役してさえ外国人と結婚できないので、まあ残念、という話であった。

 何が言いたいかというと、かくも日中関係が悪化しても、一定レベルの所得と文化背景を持つ中国人の日本に対する憧憬には根強いものがある、ということである。

 そう感じていたところで、北京で有数の中国資本の高級スーパーチェーン店の商品管理責任者との雑談が興味深かったので、ちょっと紹介したい。

 北京の大型スーパーにはだいたい1万5000アイテムの商品が売られているのだが、海外製品は80カ国に及び、商品棚をざっと見まわすとだいたい3割前後を外国製品が占める。その高級スーパーで一番多い外国製品は米国製品で2200アイテム、次が日本製品で2000アイテムだった。少なくとも2011年3月11日の東日本大震災前までは、そうだった。

 大震災後、中国政府は食品の放射能汚染を懸念して、10都県(当初は12都県)からの輸入品を禁止し、そのほかの地域からの輸入品にも日本政府が発行する安全証明書を義務付けるなどした。その手続きがあまりに煩雑であり、折からの日中関係の悪化もあり、貿易会社もバイヤーも日本製品を敬遠するようになったので現在、そのスーパーが取り扱う日本製品は3.11前の4分の1~5分の1に当たる400~500アイテムに激減している、という。地震から3年たってもその状況は北京では変わらなかった。

 ところが上海や広州などの南方のスーパーは状況がやや違う。3.11直後、確かにスーパーから日本製品の姿は激減したが、1年を過ぎるころから回復し、上海の同じ規模とランクの某スーパーでは日本製品は1500アイテムくらいに回復していた。

 ただ、よく見ると裏の原料表示が日本語のまま。正規の貿易品は裏の表示に中国語翻訳のシールが貼ってあるので、日本語表示のままの製品は、つまり香港、深圳経由で中国に持ち込まれたいわゆる密輸品、水貨(並行輸入品)ということになる。

コメント9件コメント/レビュー

支那共産党は,そもそも日本ブランドを貶めたいのですから,仰る様に日本の政治家が靖国参拝をしようがしまいが関係ありません,そういう環境の中で,仰る様に,民間レベルでブランドの維持を図るのも経済人の自由でしょう.日本の反日知識人やマスコミが問題を複雑にしている事実に日本の一般大衆が気付くことが重要です.(2014/01/08)

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「スーパーの商品棚から見える日中関係」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

支那共産党は,そもそも日本ブランドを貶めたいのですから,仰る様に日本の政治家が靖国参拝をしようがしまいが関係ありません,そういう環境の中で,仰る様に,民間レベルでブランドの維持を図るのも経済人の自由でしょう.日本の反日知識人やマスコミが問題を複雑にしている事実に日本の一般大衆が気付くことが重要です.(2014/01/08)

中国に日本のブランドを根付かせる価値があるのか、日本の商品を買ってもらう意義があるのか、そこから考察すべきではないか? 中国は人口が多いので有望な市場に思えるのかもしれないが、ちゃんと安定して商売ができて、利益を国内に持ち帰ることができるかどうかもあやふやな状態で、日本の商品を買ってもらったところで意味はないのではないか。中国国内の商品レベルが上がってきて、日本ブランドを脅かされているなら、そのまま撤退すべきではないのだろうか。いちごなどは、韓国でもあったように苗を盗み、勝手に栽培しているとも考えられる。それを指摘して、検挙し、利用料を回収できればいいが、中国相手にそれは望めないだろう。中国という市場を考え直すじきだと思われる。(2014/01/08)

記事冒頭で気になる事があったのでコメントしました。人民解放軍の傷病退役者ですが、対日服務員訓練を受けた後、来日して日本人と結婚した上海人女性を知っています。彼女は4トントラックが運転できますが、16歳から兵役についており、兵站部門に所属していた時に訓練されたと話していました。退役軍人が外国人と結婚出来ないのは男性だけ若しくは高級将校だけではないでしょうか?若しくは北京だけ厳しいのでしょうか?(上海から)(2014/01/08)

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