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警官隊3000人が麻薬ビジネスの拠点を急襲

史上空前の戦果も、氷山の一角

2014年1月24日(金)

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 2013年も押し詰まった12月29日の早朝、広東省“陸豊市”の東部にある“博社村”は緊迫した雰囲気に包まれていた。

 この日、広東省公安庁は完全武装の警官隊3000人以上を動員して“博社村”を急襲し、麻薬製造・販売拠点の一斉手入れを行った。その成果は赫々(かくかく)たるもので、18の大規模な麻薬製造販売犯罪グループを摘発すると同時にグループメンバー182人を逮捕し、麻薬製造工場77カ所および爆薬製造拠点1カ所を破壊した。さらに“氷毒(エフェドリン)”約3トン、“K粉(ケタミン)”260kgおよび製造原料100トン以上、銃器9丁と実弾62発を押収した。

夜明け前に一斉に突入

 この麻薬製造・販売拠点の急襲劇は日本でも大きく報じられたが、このニュースを報じた中国紙の記事を総合すると、その全貌は以下の通りである。

【1】今回の一斉手入れは、副省長で公安庁長でもある“李春生”の陣頭指揮の下、省公安庁が“省武装警察総隊(広東省警察機動連隊)”、“省辺防総隊(広東省国境警備連隊)”および“汕頭市”“惠州市”“梅州市”“河源市”の各公安局と協力体制を取り、109の捕縛チームを組織し、ヘリコプターまで動員した大掛かりなものだった。これは広東省の有史以来最大規模の警官動員数を誇る麻薬取り締まり作戦であり、逮捕者数が最大なら、押収物も最多という輝かしい成果を上げたのだった。

【2】陸豊市は広東省の東南部に位置し、“汕尾市”の管轄下にある“県級市(県レベルの市)”で、海に面して116kmの海岸線を持つ。人口は約170万人(戸籍人口)である。陸豊市は1980~90年代に周辺都市の発展の恩恵を受け、電器や食品などの産業が発展したが、90年代以降は役人の汚職や治安の悪化により企業が相次いて倒産し、外からの投資も見込みが立たなくなった。90年代後半から2000年以降は、陸豊市の重要な産業が衰退したために、市の経済は低迷して大量の失業者が生まれ、若者は広州市や深圳市といった省内の主要都市や周辺都市へと流出を続けて現在に至っている。

【3】そうした経済の低迷の中で産業の不振と大量の失業者を背景に生まれたのが麻薬製造産業である。陸豊市は2009年と2011年に“国家禁毒委員会(国家麻薬取締委員会)”によって「麻薬取り締まり重点地区」の指定を受けたが、取り締まりの成果は皆無に近いものだった。2011年の麻薬押収量統計によれば、全国で押収されたエフェドリンの30.34%は汕尾・陸豊地区で生産されたものであり、2013年末の時点ではこの比率は40%を超しているものと考えられている。

【4】2013年9月13日、広東省党委員会の常務委員会は省内の麻薬取り締まり強化をテーマに討議を行い、「初年度に堅城を攻略して麻薬を一掃し、3年で麻薬取り締まりを完結させる」人民戦争を展開することを決定した。その重点地区は陸豊市だった。10月17日、広東省公安庁は事前調査チームを組織して、2カ月間にわたって陸豊市の麻薬製造グループの犯罪状況について調査した。

【5】こうした経緯を踏まえて、2013年12月29日の早朝3時40分、全省5市の公安局から選抜した精鋭の警察部隊に武装警察部隊、国境警備部隊を加えた109の捕縛チームは博社村の周囲を取り囲んだ。現場で陣頭指揮する省公安庁副庁長の“郭少波”が部隊の最終配置を確認して、広州市にある省公安庁指揮センターに概況を報告した。指揮センターでこの報告を受けた広東省副省長兼公安庁長の李春生は、午前4時に汕尾市における麻薬一掃行動を計画通り実施すると宣言した。

コメント1件コメント/レビュー

まあなんというか、サスペンスタッチで書かれたレポート、筆者がここで何を主張したいのか、よく分らない。日本のその筋の連中も巻き込まれたら大変だよということなのか。(2014/01/24)

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「警官隊3000人が麻薬ビジネスの拠点を急襲」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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まあなんというか、サスペンスタッチで書かれたレポート、筆者がここで何を主張したいのか、よく分らない。日本のその筋の連中も巻き込まれたら大変だよということなのか。(2014/01/24)

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