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「視聴率完全不在」ドラマが躍進する米国テレビの新世界

ネットフリックスが開けた「蟻の一穴」

2014年2月6日(木)

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オンライン配信の「ネットフリックス」が独占配信するドラマ「House of Cards」を製作し、自ら主演しているケヴィン・スペイシー(写真:ロイター/アフロ)

 日本では、児童養護施設を舞台にしたテレビドラマに抗議が殺到して、全スポンサーCM放映中止という異常事態になっていると聞く。タブーに挑戦するような「問題作」と言われるドラマは過去にもいくつもあったが、民放では「誰もが見る」がための公共性の制約もあり、クリエーターの意欲とスポンサーの意向が必ずしも一致しない問題は常についてまわる。

 アメリカでも事情は同じで、地上波は何かと制約が多い。だが、実は抜け道がある。きわどいテーマや大胆な表現を扱いたい番組は、ケーブル専門チャンネルで流せばいいのだ。このため、ドラッグの話題を扱う「Breaking Bad」(AMC)や、中世の残虐処刑シーンも登場する「Game of Thrones」(HBO)のような大型ドラマが、続々とケーブルチャンネルから出て人気を博している。

 母数となる視聴者の少ないケーブルチャンネルでも潤沢な制作費がかけられるのは、広告だけでなく、ケーブル視聴料金やDVDの売り上げが確立しているからだ。これに近年では、ネットのオンライン配信からの売り上げも本格的に加わってきた(関連記事)。

 そしてさらに事態は一歩前に進み、2013年にはオンライン配信トップのネットフリックス(関連記事)が初めて、自前の番組の独占配信を開始した。ケヴィン・スペイシー製作・主演、デヴィッド・フィンチャー監督の「House of Cards」がそれで、ネット配信オンリー、テレビでは全く放映されず、DVDも出ていない。

 それでも、2014年1月のゴールデン・グローブ賞や2013年8月のエミー賞において、数多くのノミネートと数部門での受賞を勝ち取った。2014年の第2シーズンは超高画質規格4Kで撮影しており、1月初めにラスベガスで開催された家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」でも話題をさらった。

 このHouse of Cardsは、いろいろな意味でこれまでのテレビドラマと全く異なる。ただ単に、流れるパイプが電波からネットになっただけではないのだ。

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「「視聴率完全不在」ドラマが躍進する米国テレビの新世界」の著者

海部 美知

海部 美知(かいふ・みち)

エノテック・コンサルティングCEO

ホンダ、NTT、米ベンチャー企業を経て、1998年にエノテック・コンサルティングを設立。米国と日本の通信・IT(情報技術)・新技術に関する調査・戦略提案・提携斡旋などを手がける。シリコンバレー在住。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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