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潜入取材で暴露”性の都”東莞市の実態

膨大な出稼ぎ者の性的欲求の捌け口

2014年2月21日(金)

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 2014年2月9日、国営テレビ“中央電視台(中央テレビ)”のチャンネル13(ニュース専門局)は、午前11時からのニュース番組「“新聞直播間(ニューススタジオ)”」で、「屢掃不絶的東莞“黄流”(何度一掃しても絶えない東莞の「堕落の流れ」)」と題する潜入取材特集を報じた。この特集は広東省“東莞市”に繁栄する売春天国を告発したもので、記者が敢行した潜入取材の映像を24分間の長きにわたって放映し、“性都”と呼ばれる東莞市における売春の実態を暴いた。

5スターレベルの高級ホテルでも

 東莞市は省都“広州市”の東南約90kmに位置する産業都市である。2012年12月末時点における東莞市の常住人口は約830万人<注1>だが、このうち東莞市に戸籍を持つ人口は約180万人に過ぎず、残りの約650万人の大部分は東莞市へ出稼ぎに来ている“農民工(出稼ぎ農民)”である。

<注1>2010年11月1日を基準日とする第6次“人口普査(国勢調査)”によれば、常住人口822万人の男女比率は、男54%、女46%で、男性が女性を上回っていた。

 2013年7月に発表された「2013年上半期全国主要都市『地区生産総額(GDP)』ランキング」では、東莞市は2434億元(約3兆9830億円)で第24位となり、広東省内では広州市(第3位)、深圳市(第6位)、佛山市(第15位)に次ぐ4番目だった。この東莞市の経済を支えているのが、650万人もの出稼ぎ農民であり、そうした故郷を離れて単身あるいは独身の生活を送る男性たちの性的欲求を処理するために自然発生的に形成されたのが、今や“性都”と呼ばれる東莞市の売春天国であった。

 当初は出稼ぎ農民を対象としたものであった売春は、香港や台湾の企業が大挙して東莞市へ進出するようになると、進出企業の経営者や管理職、さらには出張者を対象とする高級なものへと発展した。こうして東莞市は産業都市としてだけでなく、“性都”としても知られるようになり、その評判が中国国内に知れ渡ると、広州市や深圳市を主体に全国各地から役人や富裕層、中産階級の男たちが享楽を求めて集まるようになった。

 今や東莞市に林立するホテルの大部分(4~5スターレベルの高級ホテルを含む)には、“夜総会(ナイトクラブ)”“KTV(個室カラオケ)”“桑拿浴(サウナ)”“洗脚(足裏マッサージ)”などが設置され、それらを舞台に若い女性たちによる売春が展開されている。人々はこれを“十万小姐下嶺南、百万嫖客上東莞(10万人の若い娘が広東省へ下り、百万人の遊び客が東莞へ上る)”と形容している。ただし、実際には東莞市で売春に携わる女性の総数は30万人以上といわれている。

 さて、中央テレビの記者が身分を隠して潜入取材したのは東莞市の5鎮・1区であり、その取材先は以下の通りである。なお、“酒店”および“大酒店”はホテルを意味する。ちなみに、関連統計によれば、東莞市には各種等級のホテルが1000軒以上あり、このうち“国家旅游局(国家観光局)”が認定する“星級(スターレベル)”のホテルは96軒、そのうち5スターホテルは22軒、4スターホテルは25軒となっている。

コメント5件コメント/レビュー

すいません、桁を間違えていました。KTVの必須指名料が200元、お持ち帰り料(彼女に払う)は1000元でした。因みに1000元(当時13500円程)は当時の一般工場労働者の1月分の月給(残業代込)位なので彼女たちはうまくすれば1晩で1月分の賃金を稼げる可能性があったのです(天引きがどれ位あるかかは知りません)。東莞市は当時(今も?)これといった観光資源も何もない所だったので性産業が観光代わりに流行ったのかも知れません。日本人を含め多くのビジネスマンが来ていましたから。彼女たちと遊べる位のお金を持っているのは裕福な中国人か外国のビジネスマン位のものでしょう。一般的な中国人には1回で月給を投げ出す位の女遊びは普通できないでしょうから。実は初めて中国本土に行ったのが東莞市で、中国中の工業地帯、或いはその周辺はこんな感じで性産業が盛んな?のだと思っていました。広州市、珠海市はそこまででは無かったので東莞市は特に酷かったのでしょうかね。まさか性の都とかありがたくないアダ名があるとは思いませんでした。見た目はいたって普通の街ですが、裏側は簡単に見えるんですよね。(2014/02/21)

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「潜入取材で暴露”性の都”東莞市の実態」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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すいません、桁を間違えていました。KTVの必須指名料が200元、お持ち帰り料(彼女に払う)は1000元でした。因みに1000元(当時13500円程)は当時の一般工場労働者の1月分の月給(残業代込)位なので彼女たちはうまくすれば1晩で1月分の賃金を稼げる可能性があったのです(天引きがどれ位あるかかは知りません)。東莞市は当時(今も?)これといった観光資源も何もない所だったので性産業が観光代わりに流行ったのかも知れません。日本人を含め多くのビジネスマンが来ていましたから。彼女たちと遊べる位のお金を持っているのは裕福な中国人か外国のビジネスマン位のものでしょう。一般的な中国人には1回で月給を投げ出す位の女遊びは普通できないでしょうから。実は初めて中国本土に行ったのが東莞市で、中国中の工業地帯、或いはその周辺はこんな感じで性産業が盛んな?のだと思っていました。広州市、珠海市はそこまででは無かったので東莞市は特に酷かったのでしょうかね。まさか性の都とかありがたくないアダ名があるとは思いませんでした。見た目はいたって普通の街ですが、裏側は簡単に見えるんですよね。(2014/02/21)

「性都」と「売春」が強調されているが、どの様な施設をどの様に取り締まったのか、といった踏み込んだ内容が欠けており、残念に感じる。実際には「組織的な売春」とは無縁と思われる施設を強制的に一律閉鎖に追い込んでおり、疑問を感ずるところである。(2014/02/21)

会社の提携している工場が東莞市(といっても日本の県位大きい)の某街に初めて出張した時のこと。ホテルは5つ星でKTV、マッサージ、サウナ付いてました。ものは試しと行ってみたら入口付近にその手の女性わんさかで直ぐに如何わしい場所だと分かりました。部屋でネット検索すると正にソレ。あと町中にやたら多い散髪屋も別用金で裏の部屋でゴニョゴニョする所だとか。好きな人には天国かも知れませんが知らずに行ったらドン引きレベルでした。工場側の歓迎会の2次会でKTVに行きましたが歌だけでも男性は女性を1名指名必要で(20元)、お持ち帰りの場合追加で100元でした。勿論カラオケだけで帰りましたが、女性は歌以外にもおさわりし放題です。女性は18~25歳位のかなり美人ばかりの地方出身者でした。当局の監視もあるのでKTVもマッサージも表の普通の仕事と加金で裏の仕事という感じでした。因みに警察はホテルの駐車場にいつもパトカー止めて待機してました(笑)。推測ですがその手の客とのトラブル解決と定期的?に踏み込んで逮捕という感じではないでしょうか。ネットでも定期的にガサ入れあるので遊ぶ時は注意と書いてありました。程々取り締まって仕事やってますよって感じですかね。ホテルも宿泊者以外の入室は禁止にしていますが、KTV等はホテルの中にあるので無意味です(笑)。あと東莞市の治安は悪く(農工民が多いから?)ひったくり天国でした。なにせ工場の従業員が怖くて工場内のアパートから出たがらない位ですから。以上8年程前の話ですが今は記事の件で変わったのでしょうね。(2014/02/21)

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