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中国は「影の銀行」をコントロールしきれるのか

規模も仕組みもブラックボックスの中

2014年2月26日(水)

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 G20財務相・中央銀行総裁会議の共同声明では、中国の「影の銀行」(シャドーバンキング)のリスク対処を求める内容が盛り込まれた。周小川・人民銀行総裁は「慎重に対応する。有効な管理監督を実行している」と説明し、理解を求めたそうだ。

 中国の「影の銀行」問題は、もはや世界の金融・経済界の関心事である。おそらく今年、中国の「影の銀行」改革が本格化すると期待されているが、大ナタを振るうのか、その衝撃が世界経済にどれほど影響するのか。

 昨年秋までは、当局は痛みを覚悟の大ナタを振るうつもりで、銀行の簿外業務規制厳格化を盛り込んだ中国銀行監督管理委員会(銀監会)による「商業銀行同行融資管理弁法」(9号文)が施行されるとのことだった。

 だが、この9号文はいまだ発表されていない。その代わり、年初に国務院弁公室107号文(国弁107号文)「影の銀行監督管理問題に関する通知」が通達された。これは公開されておらず、銀行関係者への内部通達の形がとられた。107号文は、「影の銀行」の金融発展における役割を評価したうえで監督管理を強化していくとしており、当初の9号文内容よりも、かなりマイルドなニュアンスになっている。

 背景には厳しい規制によって金融秩序を取り戻したい人民銀行(中央銀行)と、規制よりも市場化に向けて調整していきたい銀監会との対立があったとも伝えられている。

 これをもって「影の銀行」規制案は骨抜きにされたと批判的な声もあれば、「影の銀行」は市場の要請に応じて登場したものであり、ある程度の「影の銀行」を認めることは真の金融改革の始まりだという声もある。中国は「影の銀行」問題にどう対処していくのか、中国メディアの論評を眺めながら考察してみた。

「影の銀行」は市場化プロセスの1つと評価

 107号文については、中国経済誌「財経」がかなり詳しく報じ、分析している。内容を簡単に紹介しよう。

 107号文は中国初の「影の銀行基本法」みたいなもので、中国当局は改めて「影の銀行」をこう定義した。

(1)金融機関の看板を持たず、完全に監督無しに行われている信用仲介機構、新型のネット金融企業(P2P金融など)や資産管理企業

(2)金融機関の看板を持たず、監督が行き届かない信用仲介機構、融資性担保会社や少額ローン会社

(3)金融機関の看板を持つが、監督が行き届かないあるいは監督を避ける形で行われている業務。貨幣市場基金(マネー・マーケット・ファンド)、資産管理業務など

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「中国は「影の銀行」をコントロールしきれるのか」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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