• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

元韓国代表スケート選手がロシア代表としてソチ五輪に参加した理由

ビクトル・アン問題は不公正がまかり通る韓国社会の縮図?

2014年2月26日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ロシアのソチで行われていた冬季オリンピックが終わった。選手らのインタビューを見ると、日本人選手も韓国人選手も、「オリンピックを楽しめた」と笑顔で応対する人が多い。かつての“メダルがすべて”の時代から大きく変化していることを感じる。

 韓国は8つのメダルを取得。そのうち7つを女子選手が獲得した。ショートトラック(スケート)に出場したある女子選手は他の選手の反則に遭い転んでしまったが、すぐ立ち上がり最後まで全力疾走。感動的な場面を見せてくれた。

 一方で、メダル獲得が間違いないと期待されたショートトラック男子は、2002年ソルトレイク冬季オリンピック以降で初めてノーメダルだった。メダル以外で、がっかりしてしまう場面も多かった。ショートトラック男子選手は反則をしたり、メダルを獲得できないことが明らかになると、途中でレースを諦め全力で滑るのをやめてしまったりした。

派閥争いといかさまが帰化の理由?

 これだけではない。ショートトラック男子選手とコーチ、大韓氷上競技連盟に対する韓国世論がもっと冷たくなる出来事があった。

 ショートトラックでかつて韓国代表だったアン・ヒョンス選手が、ロシアの代表選手ビクトル・アンとして出場し、金メダル3つ、銅メダル1つを獲得した。アン・ヒョンス選手は2006年のトリノ冬季オリンピックに韓国代表として出場し、金メダル3つ、銅メダル1つを獲得している。

 実力のあるアン・ヒョンス選手がなぜ韓国ではなくロシアの代表選手になったのか? これを巡って韓国中が大騒ぎになった。アン・ヒョンス選手がロシアに帰化した理由について、韓国の複数のメディアが「大韓氷上競技連盟内の派閥争いのために、アン選手は韓国で選手生活を続けることができなくなった」「韓国の先輩選手がアン選手にわざと負けるよう要求。これを断ったため、先輩選手から暴行される事件もあった」などと報道した。「アン・ヒョンス選手は祖国に捨てられロシアで復活した英雄」「韓国代表選手らは派閥争いの結果、選ばれた悪者」とも読み取れる内容に韓国中がショックを受けた。

 朴槿恵大統領もアン・ヒョンス選手について発言したことから、波紋がさらに広がった。朴大統領は文化体育観光部(部は省)に対し、「アン・ヒョンス選手問題(ロシアに帰化したこと)は、派閥、天下り、審判の不正など体育界の不条理によるものではないか見直す必要がある」「各分野の才能ある選手を発掘し、その夢を実現できるよう最善を尽くして助ける私心のない指導者と教えが必要」だと指摘した。

コメント0

「日本と韓国の交差点」のバックナンバー

一覧

「元韓国代表スケート選手がロシア代表としてソチ五輪に参加した理由」の著者

趙 章恩

趙 章恩(ちょう・ちゃんうん)

ITジャーナリスト

研究者、ジャーナリスト。小学校~高校まで東京で育つ。ソウルの梨花女子大学卒業。東京大学学際情報学府博士課程に在学。日経新聞「ネット時評」、日経パソコン「Korea on the web」などを連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授