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「優秀党員」鎮長、裏の顔は暴力団のボス

実名告発で発覚、中国に小物の腐敗の種は尽きまじ

2014年4月18日(金)

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 広東省“東莞市”は、省都“広州市”と香港に隣接する“深圳市”の中間に位置し、広東省内では広州市、深圳市、佛山市に次ぐ第4位の域内総生産(GRP)を誇る産業都市である。その東莞市で、今年2月に大掛かりな売春拠点壊滅作戦が展開されたことは記憶に新しい。<注1>

<注1>本リポートの2014年2月21日付「潜入取材で暴露“性の都”東莞市の実態」および2月28日付「東莞市における売春拠点壊滅作戦の真相を探る」参照。

 東莞市は約830万人の常住人口を持ち、4つの“街道(市街地)”と28の“鎮(町)”によって構成されている。その鎮の1つで、市の東南部に位置する“樟木頭鎮(しょうぼくとうちん)”は、面積118.8平方キロメートル<注2>、常住人口約13万人の小さな鎮で、9つの“社区(居住区)”から成っている。筆者は商社の駐在員として1995年から2000年までの5年間を広州市で過ごしたが、樟木頭鎮政府は小規模発電所用の発電機を購入してくれた大事な顧客であった。このため、筆者は樟木頭鎮を幾度も訪問した経験を持つが、樟木頭鎮は経済が発展している割には自然が残されている魅力的な鎮であった。

<注2>東京23区の面積は621平方キロメートルであるから、約5分の1に相当する。

要職歴任の羅偉倫、樟木頭鎮のトップに

 さて、2008年9月に、その樟木頭鎮の“鎮党委員会副書記”兼“鎮長”となったのが“羅偉倫(らいりん)”であった。1990年に中国共産党への入党を果たした羅偉倫は、樟木頭鎮で“樟羅社区(樟羅居住区)”の書記、樟木頭鎮党委員会委員、樟木頭鎮副鎮長、樟木頭財政分局局長などの役職を歴任したが、いかなる役職に就いてもその職務を全うして責任を果たし、率先垂範の職務姿勢は高い評価を受けた。そうした真面目な努力の積み重ねが評価された結果が、樟木頭鎮のNo.2である鎮党委員会副書記兼鎮長に就任するという栄達につながったのだった。

 鎮党委員会副書記兼鎮長に就任した羅偉倫は、広東省が課題とする貧困層に対する救済・自立支援や“三旧改造(都市と農村の中間にある古い町の改造、古い工場の改造、古い村落の改造)”などの重点事業に積極的に取り組み、樟木頭鎮においても“観音山森林公園”計画や“広深鉄道(広州-深圳間の鉄道)”の第4路線拡張計画などの問題を解決した。

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「「優秀党員」鎮長、裏の顔は暴力団のボス」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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