• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

新疆弾圧で「ウイグル難民」急増

内戦の様相、「チェチェン化」避ける道を探せ

2014年4月23日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 3月1日に雲南省の昆明鉄道駅で発生した「ウイグル族による無差別殺人事件」をめぐり、今頃になってある「疑惑」が流れている。ひょっとして、あれは新疆独立派など関係なかったのではないか。そうではなくて、ただ密出国を望んで昆明に潜伏していたところを当局側に感づかれたために行き場を失って暴発しただけではないか? 彼らはテロリストではなくて「難民」だったのではないか。惨劇の現場となった雲南の昆明駅はウイグル族の密出国の拠点となる場所だった。最近、その推論を裏付けるように、その「ウイグル難民」ともいうような、国外脱出の実態が相次いで明らかになっている。

昆明事件は「聖戦」ではなく「暴発」か

 米国発の華字ニュースサイト・明鏡新聞網によれば、3・01昆明事件はウイグル族が犯人ではあるが、中国側が公表するような東トルキスタン独立派の仕業ではない、という。「昆明事件」の容疑者たちは、実は中国当局の宗教弾圧などから逃れるために国外脱出の機会をうかがって昆明に潜伏していただけ、というのだ。あの事件後、雲南に潜伏中の30人の脱出希望者が逮捕されたという。

 ニュースソースが何者かは明らかにされていない。しかし、実はこの説はかなり説得力がある。まず、現場で逮捕された負傷少女の証言である。これは中国国際放送が、雲南当局者の話として報じていたのだが、容疑者8人(うち4人は死亡)が雲南省から国外へ出ようと試みたが出国できず、広東省に移動。香港経由で脱出しようと試みたがそれもかなわず、雲南省に戻った、という。当局側は出国の理由を、海外の「聖戦」に参加するためで、国外脱出できなかったので、国内で「聖戦」を起こした、と説明していた。この記事はその後まもなく削除された。

 この話を聞いて、まず疑問に思うのは、ウイグル族の国外脱出の目的が本当に「聖戦」に参加することなのか。そして容疑者らが新疆から雲南に南下してきた第一の目的は国外脱出であるとするなら、事件は組織の指示による周到な計画性のあるものではなかったのではないか、ということなのだ。

コメント4

「中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス」のバックナンバー

一覧

「新疆弾圧で「ウイグル難民」急増」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長