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「山寨式」商法の勝利

謎の生活雑貨ストア「メイソウ」

2014年5月7日(水)

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 広東の地方都市で、「メイソウ」という日本のカタカナのロゴで知られる生活雑貨チェーンストア「名創優品」が次々とオープンして、話題になっている。10元均一をうたい文句に石鹸や洗剤、化粧品、女性が好きそうなちょっとおしゃれ、ちょっと上質っぽい品のいい小物がならんでいる。商標やロゴをみると、ユニクロに似ているようでもあるし、自然派のシンプルで上質な生活をうたい文句にしているのをみると、無印良品に似ているようでもあるし、10元均一の販売方式はダイソーのようでもある。広告には、イケアの商品とそっくりのインテリアの写真も。

 何より特徴的なのは、宣伝のフレーズやロゴなどに見られる「へんな日本語」。商品名も裏にある原材料表示もへんな日本語が印刷されており、その上に中国語訳のシールが貼ってあるのでいかにも、メードインジャパンを輸入したような体裁になっている。三宅順也氏という日本のデザイナーが「ブランド創始者」で、日本発の「国際著名百貨店」だとストアのオフィシャルサイトで紹介されている。

 これって日本のチェーンストア? でも聞いたことも見たこともない! パクリじゃないの? でも、パクリにしちゃ堂々としすぎている! ナニコレ面白い、行ってみたい!…。中国のインターネットを通じてメイソウ人気を知った日本のネットユーザー、特にツイッターユーザーたちの間でも噂になった。

 今回のコラムでは、突如、中国に現れた国籍不明の謎の雑貨ストア・メイソウについて、紹介したい。

本部は渋谷区「神社前」、100%日本品質、世界3000店

 まず、日本人から見たメイソウの「へんなところ」を上げたい。メイソウのオフィシャルサイトによると、本部は「東京都渋谷区神社前4‐2‐8」にあるという。だが渋谷区に神社前という住所はない。サイトにある店舗イメージ写真が無印良品の店舗写真とそっくり。ロゴは赤い四角の中に白抜きのカタカナで「メイソウ」。これはユニクロそっくり。商品のパッケージングは無印そっくり。ちなみにアルファベット表記は「MINISO」。おそらくダイ(大)ソーの反対だからミニ(小)ソー?

 メイソウの広告によると「100%日本品質 日本品牌(ブランド)、全球連鎖(グローバルチェーン)」だそうで、全世界ですでに3000店舗あるそうだ。だが、日本ブランドのストアで全世界に3000店舗もあるのに、私は寡聞にして知らなかった。キャッチフレーズは「愛生活、愛名創優品」だが、それをわざわざ「生活を愛しているから、名創優品を愛している」と日本語で併記。広告は日本語併記が多用されているが、その日本語がいろいろと変。「理想のためにダッシュで夢をゆる」「すべての人は一生であるプレ」「国際に有名メジャー百貨ブランド」。

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「「山寨式」商法の勝利」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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