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天安門25周年前の圧政

「中国的教父」が人権派に厳罰、広がる絶望感

2014年5月14日(水)

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 天安門事件25周年を迎える今年の中国の人権派、民主派、宗教への弾圧は、おそらくこの四半世紀最悪になっている。中でも浦志強弁護士や中国社会科学院研究員の徐友漁氏、北京電影学院の郝建教授ら、融和派、穏健派に属する知識人まで騒乱挑発罪で逮捕されている。この状況は例年の天安門事件記念日(6月4日)前に、民主派・人権派人士を一時拘束して活動させない、といった甘いものではなく、懲役刑が科される可能性が強い。

人権派や宗教に苛烈な弾圧、暴力の連鎖も

 これに前後して改革派ジャーナリストの高瑜氏や浙江省杭州市の民主活動家で天安門事件再評価を求めてきた徐光氏も逮捕されている。深圳では在米亡命華人の余傑氏の新作「中国的教父習近平(中国のゴッドファーザー習近平)」を出版した香港の出版人・姚文田氏が逮捕され密輸罪で懲役10年の判決を受けた。

 一方で新疆ウイグル自治区のウルムチでは80人が死傷する爆破事件や広東省広州駅での無差別殺傷事件など、弾圧に対する暴力の犯行、暴力の連鎖が始まっている。胡錦濤時代も当然、民主活動家や宗教への圧力はあったが、ここまで苛烈ではなかった。習近平政権発足当時は、開明派政治家・習仲勲の息子だから「隠れ改革派」ではないかという知識人もいたが、その幻想は完膚なきまでにうちのめされた。習近平の圧政に、今の知識人層の間で何とも言えぬ絶望感が広がっている。

 浦氏や徐友漁氏は、私自身、取材したこともあり、顔見知りである。中国駐在経験のある外国人記者たちのほとんどが、上記に名を挙げた知識人たちと接触し意見交換をしたことがあるだろう。

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「天安門25周年前の圧政」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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