• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

天安門25周年前の圧政

「中国的教父」が人権派に厳罰、広がる絶望感

2014年5月14日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 天安門事件25周年を迎える今年の中国の人権派、民主派、宗教への弾圧は、おそらくこの四半世紀最悪になっている。中でも浦志強弁護士や中国社会科学院研究員の徐友漁氏、北京電影学院の郝建教授ら、融和派、穏健派に属する知識人まで騒乱挑発罪で逮捕されている。この状況は例年の天安門事件記念日(6月4日)前に、民主派・人権派人士を一時拘束して活動させない、といった甘いものではなく、懲役刑が科される可能性が強い。

人権派や宗教に苛烈な弾圧、暴力の連鎖も

 これに前後して改革派ジャーナリストの高瑜氏や浙江省杭州市の民主活動家で天安門事件再評価を求めてきた徐光氏も逮捕されている。深圳では在米亡命華人の余傑氏の新作「中国的教父習近平(中国のゴッドファーザー習近平)」を出版した香港の出版人・姚文田氏が逮捕され密輸罪で懲役10年の判決を受けた。

 一方で新疆ウイグル自治区のウルムチでは80人が死傷する爆破事件や広東省広州駅での無差別殺傷事件など、弾圧に対する暴力の犯行、暴力の連鎖が始まっている。胡錦濤時代も当然、民主活動家や宗教への圧力はあったが、ここまで苛烈ではなかった。習近平政権発足当時は、開明派政治家・習仲勲の息子だから「隠れ改革派」ではないかという知識人もいたが、その幻想は完膚なきまでにうちのめされた。習近平の圧政に、今の知識人層の間で何とも言えぬ絶望感が広がっている。

 浦氏や徐友漁氏は、私自身、取材したこともあり、顔見知りである。中国駐在経験のある外国人記者たちのほとんどが、上記に名を挙げた知識人たちと接触し意見交換をしたことがあるだろう。

コメント5件コメント/レビュー

中国のシンクタンクが日本の「右翼政権」と「良心的民衆」とを分けて対処するよう習政権に提言したと某紙が伝えていた。「二分法」と言い、かって毛沢東が提唱したものらしいが、今の中国共産党がそれを言うとはそれこそ天に唾するようなものであり、思わず笑ってしまった。要は日本の金や技術がこれからも欲しいという本音が出てしまったわけだが、この戦略が自分達に向けてそれこそ草の根レベルから大規模に発せられたらどうするのだろう。現代中国は共産党幹部の富を保証するために貧しい民衆をナショナリズムに駆り立て、批判勢力にはこのような厳しい弾圧を加えている。これが両刃の剣であることは明らかだが、民間レベルでもいろいろやり方はありそうだ。また、わが国の政府も少しは中国に「倣って」層別戦略を考えても良いのでは?(2014/05/14)

「中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス」のバックナンバー

一覧

「天安門25周年前の圧政」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国のシンクタンクが日本の「右翼政権」と「良心的民衆」とを分けて対処するよう習政権に提言したと某紙が伝えていた。「二分法」と言い、かって毛沢東が提唱したものらしいが、今の中国共産党がそれを言うとはそれこそ天に唾するようなものであり、思わず笑ってしまった。要は日本の金や技術がこれからも欲しいという本音が出てしまったわけだが、この戦略が自分達に向けてそれこそ草の根レベルから大規模に発せられたらどうするのだろう。現代中国は共産党幹部の富を保証するために貧しい民衆をナショナリズムに駆り立て、批判勢力にはこのような厳しい弾圧を加えている。これが両刃の剣であることは明らかだが、民間レベルでもいろいろやり方はありそうだ。また、わが国の政府も少しは中国に「倣って」層別戦略を考えても良いのでは?(2014/05/14)

習近平政権の執政は余裕がなさすぎる。内外ともに、何かものすごく急いでいる感がある。余傑氏の言うように、習政権は十年持たないのかも知れない。恐らく、共産党体制を維持しようとする限り、誰がトップになっても難しいだろう。「民無信不立」、(つまり、「民」に「無」理やり「信」じこますことができなければ統治は成り「立」たない(=「不」))と昔から言い、実行してきた国である。「無理やり」が限界に近づいていることは、統治側が一番よく知っているのだろうが。(2014/05/14)

私は習近平が次期主席の有力候補として紙上に写真が載った時から、今日の状況を予想していた。正直に言うと「目付きが悪い」のだ。いざとなれば腹心の部下ですら平気で切り捨てる類いの人の目付きなのだ。私も、この世に生を受けて65年以上多くの人に接して来たが、これ程目付きの悪い人は極めて稀だ。その目付きを不気味な微笑みで隠そうとしている様子も表情に表れている。私自身は占い師でも人相見でもないが、専門の人相見の人の意見を是非とも伺いたいと思っている。中国と中国人、それに特に古代の中国の歴史が好きな私にとって最悪のトップだ。あの文化大革命で100万人を超える地主等のブルジョワを処分したと言われている毛沢東も、晩年に惚けてあの様に無謀な事をやったと言うが、あれはあれで目的や方法が明確だった。習主席の政治はそれらが不明確な分不気味であり、「悪」さの底が知れない。出来るだけ早く穏健な指導者に換わる事に期待して、それまでの間忍ぶしか無い。(2014/05/14)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

(マンションの即日完売という)異常な状況が、普通のところに戻ってきたのです。

沓掛 英二 野村不動産ホールディングス社長