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香港の歩行者天国で起きた中国幼児排便事件

大便を小便に、事実を捻じ曲げる中国の論理

2014年5月16日(金)

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 香港の九龍半島の目抜き通り、“彌敦道(ネイザン・ロード)”を“油麻地(ヤウマテイ)”から“旺角(モンコック)”へ向かい、途中から一本東の通りへ入ると、旺角の繁華街“西洋菜南街”に出る。西洋菜南街は露天の屋台が軒を連ねる“女人街(ノイヤンガイ)”と並行して走る旺角地区を代表するショッピングストリートで、夕方や休日には歩行者天国となる。“西洋菜”とは野菜のクレソンを意味する。日本ではクレソンを西洋料理の付け足しとして使うのが一般的だが、中国の西洋菜は日本のクレソンとは品種が異なるようで、広東や香港では西洋菜を油で炒めて食べるのが定番である。西洋菜南街という地名は、かつてこの地がクレソンの産地であったことに由来しているのかもしれない。

2歳の息子に歩道で大便させる中国人夫婦

 さて、2014年4月15日、西洋菜南街で香港人と中国人の間に一大論争を巻き起こす事件が発生した。事件現場を撮影した動画から事件の概要を取りまとめると以下の通り。

【1】中国本土から香港へ観光旅行に来た一家3人<33歳の“薛”姓の夫と29歳の“付”姓の妻、2歳の息子>は、息子をベビーカーに乗せて香港の休日を楽しんでいた。4月15日の夕方5時頃、一家は西洋菜南街の歩行者天国を歩いていたが、突然2歳の息子が便意を催した。すると夫婦は慌てることなく、ベビーカーを車道の歩道寄りに止めると、息子をベビーカーから降ろして歩道に上った。妻が息子の半ズボンを下げて、その場にしゃがませると、息子は歩道の上に大便をした。大便が終わると妻はその上にティッシュペーパーをかぶせて隠し、別のティッシュペーパーで息子の尻を拭いた<注1>。妻が息子のズボンを上げると、一家は何事もなかったかのようにその場を立ち去ろうとした。

<注1>ネットにはこの事件に関する動画がニュース報道も含めて多数掲載されているが、夫婦が大便をそのまま放置したか、紙に包んで持ち去ったかを示す映像はなく、真相は不明である。ただし、動画には妻が紙に包んだ物を小さな袋に入れて手に提げた場面が映っているので、持ち去ったものと思われる。

【2】その時、夫は自分たちのそうした一部始終を撮影している男がいることに気付いた。息子の排便の様子を撮影するとはけしからん。頭に血が上った夫が撮影していた男に駆け寄って「何を撮影している」と叫ぶと、男は「お前たちを撮っている」と応じた。これを聞いて興奮した妻が男に向かって何事かを大声で叫び、その声に男が気を取られた隙に、夫が男の手からデジカメを奪い取った。男がデジカメを取り戻そうと慌てて夫の腕をつかむと、夫はすかさずデジカメからメモリーカードを抜き取った。デジカメは男の手に戻ったが、メモリーカードは奪われた。撮影していた男は、「泥棒、メモリーカードを返せ」と夫に迫るが、夫は頑として聞き入れない。すると、男は夫婦に向かって「私はメディアの記者だ、メモリーカードを返してくれ」と改めて要求したが、夫婦は全く聞く耳を持たなかった。そこで男は「警察へ通報してくれ」と周囲を取り囲む野次馬に向かって協力を要請し、誰かが警察へ通報した。

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「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「香港の歩行者天国で起きた中国幼児排便事件」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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