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「日中有事」の可能性は

「最悪」を避けるために「万一」を考える

2014年6月18日(水)

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 天安門事件25周年記念の6月4日に合わせて、友人でニューヨーク在住の亡命華人政治評論家の陳破空氏が来日していたので、いろいろ意見交換する機会があった。ちょうど、『日米中アジア開戦(原題・假如美中開戦=もしも米中が開戦したなら』(文春新書)という少々物騒なタイトルの彼の最新作が出版され、テレビの討論番組などにも出演していたのでご存じの方もいるだろう。彼は「日本は早々に改憲して、中国の軍拡に備えるべきだ」というかなりタカ派の意見の持ち主で、けしからん戦争扇動者だ、と批判される方もおられよう。私も、この原作が出版された昨年秋ごろは、「米中開戦なんてタイトルは、ちょっと飛ばしすぎだろう」と思っていた。

頻発する異常接近、もはや尋常ではない

 だが、最近の中国の動きをみるに、やはり、このくらいの仮定が必要になってきているのかもしれないと思い始めている。今年に入って中国の外交の強硬姿勢、解放軍の挑発行動は、尋常でない。中国海洋石油による南シナ海パラセル諸島付近での石油掘削作業に始まった中越の緊張は、中国とベトナムの艦船のにらみ合い、ベトナム国内の反中デモの暴徒化を引き起こしている。これを受けて中国側も、ベトナム国境で解放軍が3級戦闘準備態勢に入り、第二次中越紛争の可能性というきな臭い噂も流れた。さらに日本に対しては、自衛隊機に中国戦闘機スホイ27が30メートルにまで、撃墜せんばかりに異常接近する事態が5月、6月と続いて発生した。

 これが一体何を意味するのか。考えたくはないが、考えなければいけないことを、今回は考えてみたい。

 5月24日の東シナ海公海上で中露軍事合同演習中、日中の防空識別圏が重なる空域で演習を偵察していた日本の海上自衛隊OP-3C画像データ収集機、YS-11EB電子測定機に中国戦闘機スホイ27が異常接近した事件があった。中国軍機は進路を遮るようにそれぞれ50メートル、30メートルまで接近。中国軍機が自衛隊機に100メートル以内に接近したのはこれが初めてらしい。この時、日本側は「常軌を逸した危険な行為」だとして抗議していた。だが中国国防部側は演習空域に日本の自衛隊機が侵入したことが「国際ルール無視で誤解を招く」と反論。

 続いて6月11日もやはり日中の防空識別圏が重なる空域で、YS-11EB、OP-3Cに30メートル、45メートルにまで接近。日本政府は「偶発事故につながりかねない」と厳重抗議を行ったが、中国側は「自衛隊機側が中国機を追跡し、異常接近してきた」と映像を公開して反論している。

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「「日中有事」の可能性は」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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