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大学入試に替え玉ブローカーが暗躍

農村出身の貧困大学生を高報酬で勧誘

2014年7月4日(金)

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 2014年の全国統一大学入試、“全国高等院校招生統一考試(略称:“高考”)”は6月7日と8日の2日間で実施された。2014年の“高考”受験志願者数は939万人で、2013年の912万人に比べて27万人増えた。そのうち、“普通高級中学(普通高校)”の本年度卒業生と“中等職業学校”の卒業生がそれぞれ26万人と11万人増加し、“復読生(受験や就職に失敗し、元の学校に戻って学習した学生)”が10万人減少した。

 中国最大の教育ポータルサイトである“中国教育在線”が6月4日に発表した『“高招調査報告(大学入試調査報告)”』によれば、“高考”の受験志願者数は2008年に1050万人と史上最高を記録したが、その後は5年連続で減少し、2014年は6年振りに増加に転じたのだった。なお、中国政府“教育部”のデータによれば、2012年の“高考”受験志願者数は915万人であったが、合格者数は685万人で、合格率は74.9%であった。詳細については下表を参照願いたい。

 さて、2012年には685万人が“高考”に合格し、9月の新学期から晴れて大学生となった。但し、中国には“普通高等学校(大学、専門学院、高等職業学校などを含む)”が2198カ所あり、大学だけでも1079校ある。従い、大学生といってもピンからキリで、大学のレベルには“北京大学”や“清華大学”のような超一流校から、地方の名もない三流校まで大きな格差が存在する。

“一本”に固執し不正に走る、富める親たち

 “高考”の受験結果は試験の点数により分類されるが、芸術専攻と体育専攻を除いた“本科”は、“本科第一批(本科第一群、略称:“一本”)”、“本科第二批(本科第二群、略称:“二本”)”、“本科第三批(本科第三群、略称:“三本”)”の3つに分類される。たとえば、文化系の合格基準は、一本:570点、二本:510点、三本:460点であり、理科系なら、一本:550点、二本:490点、三本;470点となる。すなわち、受験生の点数が“一本”の合格基準を超えれば一流校、“二本”なら二流校、“三本”なら三流校に合格ということになる。

 年に1度の全国統一試験で“一本”に入る高い点数を取れば、一流大学に入学でき、無事に卒業できれば、一流大学の卒業生としてその後の人生は約束される。それが“三本”で三流大学なら、卒業しても就職できるかどうかも覚束ない。子供の将来を心配する親たちがそう考えるのは古今東西不変の事実だが、中国では出来の悪い子供を持つ地位ある役人や金持ちの親が子供を少しでも良い大学へ入れようと“高考”で不正に手を染めることが頻発している。

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「大学入試に替え玉ブローカーが暗躍」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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