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マレーシア航空機撃墜とエイズ

差別・偏見・民族対立の悲劇に楔を

2014年9月1日(月)

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 2014年7月17日、マレーシア航空MH17便(アムステルダム発、クアラルンプール行)がウクライナ上空でミサイルに撃墜された。

 そのニュースを聴いたのはオーストラリアのメルボルンに着いた直後。背筋がぞっとした。というのも、私もその飛行機に乗る可能性があったからだ。最終的に、帰りの便が私の予定とうまく合わず、クアラルンプール経由(マレーシア航空)ではなくシンガポール経由(シンガポール航空)でメルボルンに行くことに決めた。

 「命拾いをしたね」「無事でよかった」と友人・知人は温かい言葉をかけてくれたものの、私の代わりに誰かが搭乗して亡くなったかと思うと、複雑な心境だ。

 何の前触れも予告もなく、80人の子どもを含む298人もの命が一度に奪われた。メルボルンのホテルに着いてすぐにテレビをつけると、MH17便に搭乗していたオーストラリア国籍の28名を写真つきで報道していた。家族や恋人との幸せな日々を様々な映像が写し出す。それを一瞬にして、幸せから悲劇のどん底に突き落としたわけである。

 撃墜のショックもさることながら、その後の現地の対応がさらに怒りを増幅させた。

 もし、あなたの恋人や家族が今回の撃墜の犠牲となり、事件後、調査団がその立入りを許可されずにいる中、犠牲者の指輪や時計、財布が盗まれ、クレジットカードや携帯電話が何者かに使用されていたら、どんな気持ちだろうか。

 それが実際に起こった。乗客の3分の2、193名もの犠牲者を生んだオランダの外務大臣は国連の安全保障理事会でも、怒りをあらわにした。

撃墜の恐怖を肌で感じる

 乗った航空機が地上から迫撃砲やミサイルで撃墜される恐怖を、私も味わったことがある。

 ひとつはソマリア。以前、ほぼ毎月のように、国連専用の小型機でケニアのナイロビからソマリア各地に出張していた。武装勢力が占拠する地域、紛争が活発化した地域の上空を通る時には、地上から狙撃されるリスクがある。

 特にモガディシュは、映画「ブラックホーク・ダウン」にあるように、武装勢力が身を隠せる場所が多く、どこから狙撃してくるかわからない。そのため空港は海沿いにあり、航空機の離着陸は海を介して行った。それでもモガディシュを訪れる時は、心穏やかではなかった。

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「マレーシア航空機撃墜とエイズ」の著者

國井 修

國井 修(くにい・おさむ)

「グローバルファンド」戦略・投資・効果局長

国際緊急援助NGO副代表として、ソマリア、カンボジアなどの緊急医療援助に従事。国立国際医療センター、外務省、UNICEFニューヨーク本部、同ミャンマー事務所、同ソマリア支援センターなどを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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