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「雨傘革命」の行方~香港・学生運動の現場から

止まない雨はない、と信じて

2014年10月8日(水)

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 9月28日に始まった香港の金融街・官公庁街占拠運動が、予想を上回って拡大したので10月1日から4日夜まで香港の運動現場を歩き回った。今回は、私が目にした、香港学生運動の様子を紹介したい。

中国化の激しい雨風から民主を守ろう

 1日午後、香港に到着すると、私はすぐ中環(セントラル)、金鐘(アドミラルティ)、灣仔を結ぶ幹線道路の干諾道(コンノートロード)を歩いてみた。セントラルの地下鉄駅にはすでに、黒いTシャツにシンボルカラーの黄色のリボンをつけた若者が目についた。その数は地下鉄乗客の2割程度だろうか。鉄柵やプラスチック製の車止めなどを寄せ集めた見事なバリケードを乗り越えると、封鎖されている広い車道が広がる。黒Tシャツの若者が、数人ずつのグループで座りこんでいたが、マンダリンホテル前を過ぎるころから人は増え、行政長官オフィスに通じるために警察が立ち並び封鎖している添華道の交差点を越えるあたりから、大群衆が黒いカーペットのようになって座りこんでいた。金鐘駅から香港政府総部や添馬公園に通じる陸橋の上も、そこに至る階段の上も人が鈴なりになっている。

 この日の動員数が30万人規模であると地元メディアは報じていた。10月1日、この日は中国の国慶節(建国記念日)である。本来なら、中国に返還され中国の一部となった香港は花火をはじめ祝賀行事があちこちで行われているはずだ。だが、この日、祝賀花火は中止になり、金紫荊広場の国旗掲揚式のときは、周りを取り囲んだ学生たちが無言で胸の前で両手をクロスさせ、×の文字を示して抗議の意思を示していたという。

 金鐘からセントラルを占拠している群衆のほとんどが若者だった。立錐の余地がないほどの人出だったが、通路はしっかり確保され、きちんと目的地に移動できる工夫はされていた。物資ステーションが点在し、水や簡易食(ビスケットなど)、そして、この学生運動のシンボルとなっている雨傘も無料で提供されていた。この運動が「雨傘革命」と呼ばれるようになったのは、学生の抗議活動が始まった当初、警察が催涙弾を使用して強制排除したときに、学生たちが雨傘を使って催涙弾をよけながらも後退せずに踏ん張ったからだった。

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「「雨傘革命」の行方~香港・学生運動の現場から」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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