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エボラとSARSと香港

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2014年10月22日(水)

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 エボラ出血熱の問題が連日、国際メディアのトップニュースになっている。このニュースには中国人も香港人も敏感になっていて、その証拠に中国のネット上では、初のエボラ出血熱患者発見、といったデマがちらほら流れている。

 先日、「浙江省寧波で中国初のエボラ熱患者が発見された。この病気は致死率90%以上。専門家の推測ではエボラが中国に流入したのは10日前だという。子供たちや家族には帰宅したら必ず石鹸での手洗いをさせ、露店での食事は控えさせるように。食事は家で必ず熱を通したものを食べること」という書き込みが微博で流れた。寧波市衛生当局の公式アカウントはすぐさま、この情報をデマだと否定し、「寧波の某病院でナイジェリア男性が10月16日に(エボラの疑いで)観察入院したが、体温は正常であり医学的に問題ないと判断し、きょう(20日)に観察を解除した。目下、寧波市ではエボラの疑いの患者はいない」と説明した。17日には広州の交易会の会場で、エボラ患者が見つかり、広東省第二病院に隔離されている、という情報がネット上に流れた。地元紙記者がすぐさま地元衛生当局に確認し、それがデマであると発表した。このほか、北京、上海、香港などでも、エボラ発生!のデマは流れては消えた。

アフリカとの活発交流で危険も大

 エボラがもし、東アジアに出現するとしたならば、最初の患者は中国人であろう、と私は思っている。理由の一つは、中国とアフリカ諸国の交流は、アジアの中でもっとも活発であるということ。貿易都市の広州市では人口の2%、20万人以上がアフリカ系で、チョコレート街と呼ばれるアフリカ人街が出現している。広州における外国人流動人口の約半分がアフリカ系ともいう。多いのはナイジェリア系だが、エボラ感染地域のシエラレオネ出身者も多い。シエラレオネにとって中国は南アフリカにつぐ二番目の貿易相手国。2014年の貿易総額は20億ドル以上と見込まれる。また、アフリカ全体に暮らす中国人は数百万人にのぼるとされ、シエラレオネ、リベリア、ギニアなどエボラ感染地域に暮らす中国人も2万人以上いるという。

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「エボラとSARSと香港」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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