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北京APECで日中首脳会談なるか

政治的妥協は不要、照準は経済と米国に

2014年11月5日(水)

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 間もなく北京でAPEC首脳会議(アジア太平洋経済協力会議)が始まる。北京にしてみれば、五輪以来の重要国際イベントであり、絶対に成功させなければならない。心配な空気汚染対策のために、会議期間中を含む6日間を連休として、車両規制を強化し、市民が市外に旅行に行くよう各旅行代理店にツアー代金割引を指示するなど、万全の準備をしているそうだ。

 日本にとって北京のスモッグの問題より、安倍晋三首相と習近平国家主席のバイの会談が行われるか、それによって日中の間に立ち込める暗雲が払拭できるか、どうかが気になることだろう。

靖国と尖閣、二条件を内諾?

 10月29日、福田康夫元首相が博鰲(ボーアオ)アジアフォーラム理事長の立場で他の理事らとともに、習近平国家主席と会談した。この様子はCCTVのニュースでも放送され、両氏が親密そうに笑顔で握手する様子などが放送された。福田氏は7月にも習主席と会談し、APECの場を借りての首脳会談の根回しを進めていた。このCCTVのにこやかな映像報道は、中国側の秋波と受け取られ、首脳会談が行われる可能性が高まったという声もある。

 個人的意見をまず述べるならば、APEC首脳会議で安倍首相は習近平国家主席とのバイ会談に拘らない方がいいと思っている。というより、むしろしない方がいいと思う。

 安倍首相にすれば、対ロシアや対北朝鮮の事実上の外交的不調を対中関係改善で挽回したいという考えがあるのだろうし、実際、バイ会談をするだけで日中融和ムードを盛り上げることもできるだろう。安倍政権の支持率にはポジティブな影響を与えるかもしれない。

 だが、会うだけでいい安倍首相と違って、習主席の立場はかなり難しい。毛沢東回帰的な権力集中によって基層民(労働者、農民)らの支持を受けている習主席にとって、強い指導者のイメージは大切だ。これまで散々、安倍内閣を右翼内閣と煽ってきた政権としては、少なくとも安倍政権に何かを妥協したというイメージを人民に与えることはできない。

 もう一つには中国という国は外交に、比較的確実な成果を求められる。すでに報道されているように、福田氏は7月の訪中で、習主席から会談の前提条件として「安倍首相任期中、靖国神社への参拝はしないこと」「尖閣諸島(中国側の言葉では釣魚島)について日中間に紛争があることを認めること」を求めている。これは習近平政権にとって最低限の外交成果として要求されることだ。安倍政権側はこれを一蹴したと報道されているが、中国側の秋波の出し方を見ると、私には習氏は別の理解をしているように思える。つまり、日本側は、その条件を公式発表するかは別として承知していると思っている可能性がある。

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「北京APECで日中首脳会談なるか」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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