• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

世界のゴミ捨て場と化した中国

流入する海外ゴミと溢れる国内ゴミ

2015年2月27日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2月22日付の“人民網(ネット)”は、国営通信社「新華社」の“張鐘文”という記者が浙江省“杭州市”から報じた「浙江省のある村、ゴミに悩まされて27年、政府の承諾はいつも空手形」という記事を掲載した。その内容は以下の通り。

27年放置のゴミ村

  1. 今年の“春節(旧正月)”、記者(張鐘文)は浙江省“温州市”の管轄下にある“蒼南県”の“金郷鎮橋頭連村”にある実家へ帰って旧正月を迎えた。しかし、橋頭連村が過去27年間も悩まされて来たゴミ問題が未だに何ら解決されていないとは思ってもみなかった。村に入ると、遠くの道路に白煙が漂い、大量のゴミがぼんやりと見えた。近づいて見ると、本来4m幅の道路の半分はゴミに占拠されていた。道路に沿って山を上って行くと、各種の生活ゴミ、軽工業廃材、病死した動物の腐った肉などが堆積しているのが見え、一番高いゴミの山は2階建の建物に匹敵した。ゴミ焼却による大量の白煙が噴き出しており、その臭いは鼻を突いて耐え難く、たとえマスクをしたとしても吐き気を禁じ得ないほどのものだった。
  2. “村民委員会”主任の“林為根”によれば、ゴミが堆積している道路は村の主要道路ではないものの、隣接する“炎亭鎮”につながる緊急道路で、大量のゴミに占拠されて車両が通行不能となっているという。“共産党橋頭連村支部”の前任書記である“林義塊”によると、ゴミの投棄が始まったのは1988年であり、投棄したのは環境衛生部門の車両であった。本来のゴミの投棄場所は山の上であり、夜を徹して焼却していたから、黒煙がもうもうと立ち上っていた。その後、山上が満杯となったことから、2000年から山下の道路に投棄するようになったのだという。
  3. 林為根の話では、歴代の村幹部は間断なく金郷鎮政府や蒼南県政府に問題を提起し、その都度政府は数カ月以内にゴミ投棄を止めると約束したが、その約束が守られることはなく、問題は27年間解決されぬままとなっているのだという。林為根によれば、2014年4月に彼は蒼南県の“衛生局”および金郷鎮政府に電話を入れて解決を迫ったところ、金郷鎮政府は5月からは投棄しないと約束したが、これも守られることなく現在に至っている。

コメント5件コメント/レビュー

中国人の人を道具として平気で使う意識は大嫌いだ。彼らは共産主義による平等が必須なのだと思う。自発的に平等な社会を作れない人たちなのだと思う。ところが、資本主義に戻ったがゆえに再び利己心を海外まで輸出しようとしている。非常に不愉快で恐怖だ。(2015/03/03)

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

一覧

「世界のゴミ捨て場と化した中国」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国人の人を道具として平気で使う意識は大嫌いだ。彼らは共産主義による平等が必須なのだと思う。自発的に平等な社会を作れない人たちなのだと思う。ところが、資本主義に戻ったがゆえに再び利己心を海外まで輸出しようとしている。非常に不愉快で恐怖だ。(2015/03/03)

この日本でも政治的弱者に問題のあるゴミが押し付けられるのは一緒。交通の便が悪く仕事もなく過疎が進む陸の孤島には放射性廃棄物、特管産廃等々、住民の反対を無視又は隙間を狙って国、県が処分場を造っています。結果、企業も進出を避け、子供のことを考えた若者が引っ越していきます。(2015/03/03)

「対岸の火事」の様な書き方になっているが、つい最近まで日本でも似通った事実は各地に存在した。中国は人口も日本の10倍以上あり、ゴミの量も桁違いに多いという特徴を備えてはいるが。私が以前住んでいた地方の町でも、市内を流れる主要河川の河原沿いの道路を車で走っていると、河原の樹木などで目立たない場所にテレビ等の家電製品から自転車、バイク、古タイヤ等が捨てられ、通る度にその量が増えていた。最初は「ゴミ一つない」綺麗な河原だったと思いますが、悪い事と知りつつそこにゴミを不法投棄した人がいる。そのゴミを通り掛けに見た別の人は、「他人がやっているのだから」と自身を納得させて不法投棄を模倣したのだろう。ゴミの量の多さを考えると、個人の家庭ゴミを処分しているというよりも、回収業者から先の業界関係者が実行している可能性が高い。この様な不法に対しては、犯罪者が「二度と関わりたくない」と猛烈な反省をする位重い罰則を適用するしかない。モラルに訴えてもこの手の犯罪は無くならないのだから、「法治国家」としては罰則を重くするのが一番理解され易く、且つ効果も大きい。中国では一般市民でも多くの人に「ゴミを所構わず捨てる」行為に躊躇いを感じない人は多い。一般的なレストランでは、肉料理は骨ごと調理する事が多い。それは骨の周りや骨の髄に「うまみ」が多く含まれると考える文化からきていると思われる。その様な「骨」は口からテーブル上の空きスペースや足元に吐き捨てる人が多い。最初にこれを見た時は、さすがに真似ができず、自分が使っている皿の片隅に置いていたりしたが、慣れてくるに従って「中国流」が身に付いたと思う。この様な中国で、ゴミを減らしたり、正しく処分するには13億を超える国民への啓蒙と、莫大な処理場建設費用が必要になる。「世界の工場」となって世界中にあらゆる「産品」を供給する為の生産活動で膨大な「ゴミ」が発生するのは当然だが、先進国では大分前から叫ばれている「3R;Reduce, reuse, recycle」には着手すらされていない。独裁国家なので、いざとなれば罰則を重くして不法投棄をなくす事は出来るかもしれないが、その前に「合法的な処理」能力を十分に用意しなければならない。時間の掛かる事ではある。(2015/03/02)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

テスラのような会社と一緒にできないのなら、パナソニックはイノベーションを起こせないだろう。

津賀 一宏 パナソニック社長