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「偽札」増加率25%超、中国経済を翻弄

「原版の巨匠」逮捕も、押収分だけで「5億元」

2015年4月3日(金)

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 2015年3月23日、四川省の“成都市公安局錦江区分局”は子供騙しのような“偽鈔(偽札)”に絡む詐欺事件の発生を公表した。それは“偸鶏不成蝕把米(こっそり儲けようとして却って損をする)”<注1>という中国のことわざを絵に描いたようなみっともない事件だった。人民元の偽札を買って大儲けしようと考えた女性が、真券の人民元紙幣で購入した偽札は、冥土でしか通用しない“冥幣(死者が冥土でカネに困らぬよう、墓前で燃やす偽紙幣)”だったというのだ。

<注1>“偸鶏不成蝕把米”とは、「鶏を盗もうと米を餌におびき寄せたが、失敗して餌にした米を損する」の意味。

真券で信用させ、偽札を買わせる

 四川省のポータルサイト「四川在線」が3月23日付で報じた当該事件の詳細は以下の通り(○▲■などの記号は伏字)。

(1)2014年11月、“成都市”に住む女性の“李○○”はインターネットのチャットを通じて“徐洋”と名乗る男(実名:“王▲山”)と知り合った。一度会おうということになって2人は顔を合わせたが、その後親しくなると、王▲山が李○○に「台湾製の偽人民元札を買い入れれば楽にカネが稼げる」と儲け話を持ち掛けた。この話に李○○が興味を示すと、王▲山は台湾製の偽人民元札を売るという“羅哥(羅兄貴)”(実名:“朱■■”)を李○○に紹介した。朱■■は李○○に1:4の比率、すなわち本物の人民元札1に対して偽人民元札4の割合でなら、偽人民元札を売っても良いと告げた。

(2)疑心暗鬼の李○○を信用させようと、王▲山は偽人民元札1450元(実際は真券紙幣1450元)を李○○に手渡し、試しに使ってみるように提案した。李○○は恐る恐る渡された1450元を買い物に使ってみたが、誰1人として怪しむ者はいなかった。これで偽人民元札の威力を信用した李○○は、大儲けができると心を動かし、偽人民元札の購入を決意した。李○○は友人の“袁△△”と一緒に40万元(約770万円)を掻き集めて、王▲山に連絡を入れた。12月5日、王▲山、朱■■、さらにその友人の王●●は近所のコーヒー店で李○○と待ち合わせた。当日、袁△△を帯同してコーヒー店へ現れた李○○は、持参した40万元を支払って、朱■■から160万元分の偽人民元札を買い入れた。

コメント5件コメント/レビュー

こんな通貨が国際通貨基金によって主要通貨に採用される記事を見かけて、IMFの信頼価値が地に落ちたのでは無かろうか。(2015/12/01 14:56)

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「「偽札」増加率25%超、中国経済を翻弄」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

こんな通貨が国際通貨基金によって主要通貨に採用される記事を見かけて、IMFの信頼価値が地に落ちたのでは無かろうか。(2015/12/01 14:56)

自国の偽札摘発できず、庶民が信用していない通貨を運用している国家が、AIIBの設立とはいやはや!もっとも模造、偽物大国の国なら偽札も当然ですかね(2015/04/05)

10年前中国に行ったとき、比較的新しい100元札を支払いに使ったら、受取った人に細かくチェックされたことを思い出した。まあ「偽札」とばれていない「偽札」は「本物」ということになるが、この手の「本物」が一体いくら流通しているのかは当局も恐ろしくて言い出せないと思う。 それにしてもこの「偽札の巨匠」はすごい。高齢ながら素晴らしい技能を持っているわけであり、立派に更生させ、美術品の修復などに精を出していただくというのはどうであろう。(やっぱり偽物製作になってしまう懸念も…)(2015/04/03)

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