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メルケルの脅威として勢力を拡大するAfD

反ユーロ政党の獅子吼「ギリシャがユーロ圏を出ないのならば、ドイツが出て行く」

2015年4月7日(火)

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 2015年3月28日、ミュンヘン中心部で最も人通りが多い広場、マリエン・プラッツ。この日、ドイツの反ユーロ政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、買い物客や観光客で賑わう広場で、メルケル政権と欧州連合(EU)によるギリシャ支援に抗議する集会を開いた。

抗議集会の参加者は中高年層が多かったが、若者も混ざっていた。(筆者撮影)

 ゴシック風の市庁舎を背景に設置された演説台の前に、約500人の支持者が集まった。中高年層が多いが、中には若者も混ざっている。3月下旬のミュンヘンに、まだ春の兆しはない。広場の敷石から、爪先にじわじわと寒気が伝わってくる。ダウンジャケットなどの防寒具に身を固めた市民たちは、「マリオ・ドラギ(欧州中央銀行総裁)にレッド・カードを!」と書かれた赤いプラカードを掲げていた。レッド・カードとは、サッカーの試合でレフェリーが反則をした選手に突き付ける赤い紙である。

反ユーロ政党の経済ブレーン

 午前11時に、目つきの鋭い男が演説台に上がった。南ドイツ地方に特有の、襟のない民族衣装に身を固めている。AfDに所属する欧州議会議員ヨアヒム・シュタルバッティ、74歳。理論経済学者であるシュタルバッティは、フライブルク大学、ブレーメン大学などで教職を務めた後、1985年にテュービンゲン大学で経済学部の学部長に就任した。 現在は、テュービンゲン大学の名誉教授である。

AfDに所属する欧州議会議員ヨアヒム・シュタルバッティ(筆者撮影)

 2013年にAfDに入党し、同党の経済問題に関する専門家会議に属している。彼は2014年の欧州議会選挙でAfDから立候補し、初当選した。

 AfDは、ドイツがユーロ圏から段階的に脱退することを要求しているほか、ギリシャなどの過重債務国に対する金融支援を制限するよう求めている。

 ドイツの経済学者の中には、EUによる通貨統合と南欧諸国に対する支援策に批判的な人物が多い。シュタルバッティはその急先鋒だ。彼は1997年に、ドイツ連邦憲法裁判所に対し「ユーロ導入は違憲だ」とする訴訟を起こしたが、敗訴。さらに2011年にも同じ裁判所に「EUによるギリシャ救済措置は、ドイツ議会の予算決定権を侵害し、我が国の憲法に違反する」として違憲訴訟を起こしたが、訴えを棄却されている。

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「メルケルの脅威として勢力を拡大するAfD」の著者

熊谷 徹

熊谷 徹(くまがい・とおる)

在独ジャーナリスト

NHKワシントン特派員などを務めた後、90年からドイツを拠点に過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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