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習近平が「養老院火災」を恐れる理由

要介護高齢者4000万人超、広がる悲観

2015年6月5日(金)

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 5月25日の夜7時33分、河南省“平頂山市”に属する“魯山県”の“魯山県消防大隊”は火災発生の通報を受けた。火災現場は同県“琴台辦事処”が管轄する民営の“康楽園老年公寓(康楽園高齢者マンション)”(以下「康楽園」)であった。消防大隊の指示を受けた消防中隊は直ちに現場へ急行し、7時45分には康楽園へ到着したが、建物はすでに猛火に包まれ、一部は焼け落ち、建物の内部には負傷者が閉じ込められていた。

 現場には消防中隊の他に応援に駆け付けた公安警官および武装警官150人、さらには後から周辺の5つの消防中隊の隊員が救援に加わり、最終的には消防車18台、消防隊員94人が消火作業に当たった。しかし、消防隊員による必死の消火活動にもかかわらず、燃え盛る火の勢いはすさまじく、火災が鎮火したのは翌26日早朝の午前4時30分頃で、死者38人、重傷者2人、軽傷者4人を出す大惨事となったのだった。負傷者は全て医院へ搬送されて応急処置を受けた。関係当局は火災事件の責任者として介護士7人と作業員5人の合計12人を拘束すると同時に、他3人の行方を追跡した。

習近平と李克強が動いた

 中国メディアが報じたところによれば、重大な火災発生の報を受けた国家主席の“習近平”は直ちに、河南省および関係部門に対して全力で負傷者の応急手当をし、死亡者の処置および家族の慰問、事故原因の解明、法に照らした責任追及を行うよう指示を出した。また、これと時を同じくして、国務院総理の“李克強”も全力を挙げて負傷者を救助し、死亡者家族の慰撫をしっかり行うよう指示を出したという。38人という大量の死者が出たとはいえ、地方の県に所在する高齢者マンションで発生した火災に対して2人の国家指導者が直々に指示を出すということは極めて異例な事態と言えよう。

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「習近平が「養老院火災」を恐れる理由」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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