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ネパール地震とレジリエンス

ミャンマー、牡鹿半島、ソマリアで学んだこと

2015年6月8日(月)

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 ネパール大地震から1ヶ月以上が過ぎた。

 現地で支援活動に奔走してきたアルピニスト野口健さんからのメッセージによると、

 「『復興』ではなく、未だ『救援』の段階。ネパール政府も山間部での被害状況に対し全て把握できていない。救援活動の遅れから31万人が孤立状態だ。」

 という。一刻も早く、必要な援助を必要な場所に送り届けてほしい。私の組織も保健医療クラスターのメンバーとなり、現地のニーズを基に資金供与を決め、支援を開始した。

ミャンマーでの苦い経験

 今でも自分自身の苦い経験を思い出す。2008年にミャンマーを襲ったサイクロンの緊急援助・復旧支援に従事した時のことだ。

 風雨による被害もさることながら、巨大なサイクロンで生じた高潮がデルタ地帯を襲い、村々を次々になぎ倒し、10万人以上の命を奪った。

 向こう岸が見えないほどの広大な河から、小舟が通るのもやっとという小さな川まで、クモの巣のように縦横に無数の川が流れるデルタ地帯。そこに這いつくばるように点在する村々。

 援助物資を届けるには、まず首都ヤンゴンからデルタ地帯にある町まで車で数時間。未舗装の悪路で決壊した橋もあるため、場所によっては一日もかかる。さらにそこから大型の船で数時間から1日かけないと辿り着けない村も多い。幅2-3メートル以下の小さな川沿いの村には、援助物資を小舟に積みかえてさらに数時間を要する。さらに小舟から水牛に荷物を積みかえて運ばなければならない場所も少なくない。

 軍事政権により経済制裁もなされ、国内で許可される援助団体も制限されていたため、数少ない援助団体として、我々のオペレーションは多くの被災者(100万人以上)を対象にしなければならなかった。予防接種からマラリア予防の蚊帳の配布、下痢症や肺炎などの患者の治療から栄養不良の改善・治療、浄水剤配布から給水施設やトイレの設置、初等教育再開から子どもの保護まで、多岐にわたった。支援内容によってロジの方法も異なり、詳細な計画と準備と資源動員が求められた。

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「ネパール地震とレジリエンス」の著者

國井 修

國井 修(くにい・おさむ)

「グローバルファンド」戦略・投資・効果局長

国際緊急援助NGO副代表として、ソマリア、カンボジアなどの緊急医療援助に従事。国立国際医療センター、外務省、UNICEFニューヨーク本部、同ミャンマー事務所、同ソマリア支援センターなどを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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