本ページは、日経ビジネスアソシエ12月7日号「アソシエ流スキルアップのためのマネー術」との連動コンテンツです。

アソシエ流 スキルアップ のための マネー術
「reデザイン」と  資産運用
株式会社アルフィナンツ  代表取締役 田嶋 智太郎 氏 

人生におけるリスクを再考する 身を守る術を充分に持っているか

「人生にはさまざまなリスクがあります。あなたはリスクとちゃんと向き合っていますか」

そう問いかけるのは、株式会社アルフィナンツ代表取締役の田嶋智太郎氏だ。年末は人生を振り返り、新たな航海図を描く好機でもある。そのときに意識すべきリスク、理想的なキャリアデザインへ向けた資産運用について考えてみよう。

「もっとも身近なリスクが病気やケガ、事故。これは保険などで対策している人が多いでしょうが、逆に『長寿リスク』だってあります。男性の平均余命は78歳前後ですが、医療技術は日々進歩しています。90歳まで生きても充分な老後資金を貯められるのか。公的年金制度が破綻するリスクだってあります」

ひ孫の代まで生きることが充分考えられる時代だ。老後資金は余裕を持って90歳くらいまでは、視野にいれてキャリアをデザインしておきたい。


往々にして起こるまさかの事態 危機意識と対応策は不可欠

「広く考えると、日本全体が抱えるリスクもあります。これからあり得るのはハイパーインフレ。10年で物価が2倍になれば、預金などの低金利商品だけだと資産は実質半分に目減りします」  まさか預貯金や国債だけで万全と思っている人はいないだろうが、インフレ対策としての意味を含めた人生設計を行っている人は少数ではないだろうか。  

「それに日本の人口は100年後には半減すると推測されています。人口の減少は国力の低下ですから、円安が進むでしょう。1ドルが120円から240円になれば、実質の資産は半減することにもなります。中国などの台頭で食糧危機だって深刻化しています。食べ物の価格が高騰したとき、自給自足するしか手がないのでは困りますよね」

円高リスクや食物リスクは、自分の人生にひきつけて考えるには大きすぎると感じるかもしれない。「でも、それでは危機意識がなさすぎる。自分が生きている間は起こらないだろうということは、往々にして起きるものです」と田嶋氏。

「それにビジネスパーソンにはリストラや減俸、倒産といったリスクもあります。これには留学、資格や語学の習得によるスキルアップで対策するしかありません」

身近なスキルアップの手段として、そしてここまでに挙げたリスクのヘッジ手段として、有効なのが資産運用だ。

「お金を積極的に運用するのは、選択肢のひとつではなく、あなたの仕事であり責任だと自覚を持つことが大切です。資産運用は家族とあなた自身を守る手段ですから、『投資していないのは恥ずかしいことなんだ』というくらいの意識を持ってほしい」


人生のリデザインで考えるべきリスクチェックリスト
■ 会社が倒産しても次の就職先をすぐに見つける自信があるか
■ 降格やリストラがあっても生き残るスキルを身につけているか
■ 病気やケガで働けなくなったとき、家族を守ることができるか
■ ハイパーインフレを考慮したポートフォリオを組んでいるか
■ 円暴落を考慮して外貨を含んだポートフォリオを組んでいるか
■ 公的年金制度に頼らずに老後の生活が組み立てられるか
■ 「投資はビジネスマンの当然のたしなみ」と思えているか

   
  1964年東京生まれ。慶大卒後に現三菱UFJ証券勤務を経て転身。株式・外為・国際商品市場に通じ、新聞・雑誌などに数多くの連載執筆を行うかたわら、年間150回以上のセミナーで講演を行うなど精力的に活動している。
http://www.e-minamiaoyama.com/

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