「広く考えると、日本全体が抱えるリスクもあります。これからあり得るのはハイパーインフレ。10年で物価が2倍になれば、預金などの低金利商品だけだと資産は実質半分に目減りします」
まさか預貯金や国債だけで万全と思っている人はいないだろうが、インフレ対策としての意味を含めた人生設計を行っている人は少数ではないだろうか。
「それに日本の人口は100年後には半減すると推測されています。人口の減少は国力の低下ですから、円安が進むでしょう。1ドルが120円から240円になれば、実質の資産は半減することにもなります。中国などの台頭で食糧危機だって深刻化しています。食べ物の価格が高騰したとき、自給自足するしか手がないのでは困りますよね」
円高リスクや食物リスクは、自分の人生にひきつけて考えるには大きすぎると感じるかもしれない。「でも、それでは危機意識がなさすぎる。自分が生きている間は起こらないだろうということは、往々にして起きるものです」と田嶋氏。
「それにビジネスパーソンにはリストラや減俸、倒産といったリスクもあります。これには留学、資格や語学の習得によるスキルアップで対策するしかありません」
身近なスキルアップの手段として、そしてここまでに挙げたリスクのヘッジ手段として、有効なのが資産運用だ。
「お金を積極的に運用するのは、選択肢のひとつではなく、あなたの仕事であり責任だと自覚を持つことが大切です。資産運用は家族とあなた自身を守る手段ですから、『投資していないのは恥ずかしいことなんだ』というくらいの意識を持ってほしい」 |