すべての企業が何らかのビジネス課題を抱えているが、コミュニケーションに起因するものも多い。前編「Overview」では、コミュニケーション環境と顧客対応力との関係、ユニファイド コミュニケーションが、いかに顧客対応力を向上するかを説明したが、ここでは、さらに具体的にユニファイド コミュニケーションの導入メリットをQ&A方式で紹介する。課題には、多くの企業が直面している代表的なもの選択したので、ぜひ、自社のコミュニケーション改革の参考にして欲しい。
価格交渉や納期変更といった顧客からの要望に対しては、社内調整を図った上で対応しなければならない。しかし、急な会議や打ち合わせを開く際の参加メンバーへの連絡や予定を調整する手間、移動に伴う時間が、顧客への対応の遅れにつながっている。また、移動のためのコストの削減も課題となっているが、どのような対策を講じればよいだろうか。
Eメールなどの普及によって、ビジネスにおけるコミュニケーションの効率は飛躍的に高まった。しかし、当然ながら、会議の場で相手と直接向き合って話さなければ伝えるのが難しい情報もある。読者の多くも、伝えたい、共有したい情報の重要度や種類を考慮して、両者を使い分けていることだろう。
一方で、今日、問題視されているのが、会議の開催に伴う手間やコストである。通常、会議を開く際には、参加メンバーの時間を調整し、場所を確保しなければならないなど、事前の準備が必要となる。複数拠点からメンバーを呼び寄せる場合には、移動による時間的なロス、交通費などのコストもかかってしまうなど、迅速な意思決定の足かせになっているケースも多い。
ユニファイド コミュニケーションは、こうした課題の解決にも有効となる。ベースとなるのは、ビデオ会議などのオンラインの会議システムである。これらのツールを使うことで、遠隔地にいる相手とも即座に映像と音声によるコミュニケーションを開始でき、電話やEメールと同等の手軽さで、対面でのコミュニケーションを開始できるようになる。
また、プレゼンス機能によって「会議中」「外出中」「在席中」など、相手のリアルタイムな状況を確認した上で、その時に都合の良い相手を探し出すこともできる。つまり、事前の調整も必要最低限で済むのである。
図1 Web会議とその他のツール、連携・活用イメージ
さらに、ユニファイド コミュニケーションは、映像と音声だけでなく、データも統合可能。相手の表情だけでなく、PCの画面上で資料を共有しつつ会議を進めることもできる。つまり、表情、声、資料といった、従来なら対面でのコミュニケーション時でしか揃わなかった条件をオンラインで素早く実現できるのである。
これにより、例えば、顧客からの急な要望に対し、早急に意思決定をしなければならないケースでは、まずは在席中の主要メンバーだけで会議を開始し、外出中のメンバーには、ボイスメールを残しておく。そうすれば、不在メンバーの携帯電話へシステムが自動的にメールで通知してくれるため、後から、すぐに会議に参加してもらうといった対応が可能になる。あるいは、会議中に一時的に席を離れる場合も携帯電話で継続して会議に参加し続けるなど、状況に応じた柔軟な会議が実現し、素早い意思決定、ひいては顧客対応が可能になるのである。もちろん参加メンバーの移動の必要もなく、コストの削減も可能だ。
顧客とのやり取りは電話やEメールが基本。しかし、移動中や会議中などは十分に電話やEメールを利用できないことも多い。それが、緊急の連絡を逃すといったコミュニケーションのロスの原因になっているが、良い解決策はないか。
電話やEメールは、ビジネスに欠かせない重要なコミュニケーションツールだが、会議中は対応できないし、移動中はアプリケーションを立ち上げる時間や、用件を口頭で伝える時間が十分にない場合も多い。
そこで有効となるのが、ユニファイド コミュニケーションに統合されたボイスメールである。
ボイスメールを活用すれば、相手に音声メッセージを送信したり、受信した音声メッセージを転送するなど、音声をEメールと同じように使えるようになる。このように説明すると、メッセージを録音・再生するだけの留守番電話サービスと混同されがちだが、決して同じではない。
図2 ボイスメールの活用例
例えば、ボイスメールなら、録音・再生以外に、顧客から社内の固定電話宛てに入った音声メッセージを携帯電話に通知。外出先で携帯電話からメッセージを確認し、その音声メッセージに「こういう問い合わせが入っているから、対応して欲しい」などと、自分の指示や意見などを新たに追加してから別の担当者に転送することもできる。社内でも、担当者の不在中にかかってきた顧客からの電話を顧客の承諾を得た上で録音しておき、担当者へ転送すれば、聞き間違い、伝え間違いといった伝達ミスを防ぐことが可能だ。
大切な商談に関する問い合せ、緊急を要するクレームなどがあった場合には、顧客の要望をいかに素早く正確に把握するかが、顧客満足度のカギを握る。その点、顧客の声や担当者のコメントなどをダイレクトに伝えることができるボイスメールは情報の“鮮度”を損なうことなく、聞き間違いや伝言ミスも防止し、コミュニケーションロスを抑止できるツールなのである。
自分の席にいる時と席を離れた時で、どうしても行える業務範囲に差が出てしまう。長期の出張ともなれば、日常業務への影響も非常に大きく、顧客対応にも影響がある。場所に関係なく、自由に仕事ができる環境は実現できるだろうか。
外出の多い営業担当者の生産性の向上、在宅勤務に代表される雇用形態、勤務形態の多様化に対応するには、外出先や自宅でもオフィスにいる時と同じように業務が行える環境が不可欠となる。それに対し、音声とデータの通信を統合するユニファイド コミュニケーションなら、ネットワークさえあれば、どこにいても必要なコミュニケーションや社内システムへのアクセスを行うことができる「どこでもオフィス」を実現することが可能だ。
コミュニケーションの面では、外出先や自宅、出張先のホテルにいる場合でも、オフィスにかかってきた自分宛の電話を受けることができるようになる。例えば、外出先では携帯電話、自宅やホテルではPCのソフトフォンでオフィスにかかってきた電話をそのまま受けることができるのだ。社内では内線端末として、社外では携帯電話として使えるデュアルモードIPフォンを使えば、端末を使い分ける必要もなくなる。
加えて、ネットワークを経由して、社内システムへアクセスできるようになれば、外出先で行える業務の幅はさらに広がる。顧客からの問い合わせに対応するために、資料などが必要になった場合も、すぐに社内システムにアクセスし、必要な資料を入手したり、内容を確認して迅速に回答。あるいは、外出先から、顧客管理システムにアクセスして、次に訪問する顧客の情報を確認することもできるようになるからだ。
また、「どこでも」の適用範囲は、社外にとどまらない。社内でも、オフィス内のどこからでもネットワークにアクセスできる環境を整備することができるフリーアドレスオフィスによって、固定席を排除。人事異動、プロジェクトの新設、終了時などにも、オフィスレイアウトを変更せずに、各自が最も都合の良い席について業務を行えるようになるほか、レイアウト変更時のコストを削減できるといった効果もある。
図3 「どこでもオフィス」の導入メリット
このように、どこでもオフィスは、仕事の自由度を飛躍的に高め、営業担当者の生産性を向上し、顧客対応にも大きな効果を及ぼす。一方、自由度が高まることで懸念されるのがセキュリティだ。特に社外から社内システムに接続する場合、通常は社内のセキュリティポリシーが適用されなくなるため、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが高くなる。被害に遭ったことを知らずに、ノートPCを自社ネットワークに接続すると、そこから感染が広がり、ビジネスに多大な影響を及ぼしかねない。ユニファイド コミュニケーションを実現するには、万が一に備えたセキュリティ対策も同時に考え、それに対応できるベンダー選定の必要がある点に留意したい。
ここで紹介した具体例は、ユニファイド コミュニケーションの各キーコンポーネントが実現するメリットを部分的に切り出して紹介したに過ぎない。それに対し、シスコシステムズの「シスコ ユニファイド コミュニケーション」は、ユニファイド コミュニケーションのあらゆるキーコンポーネントを包括した統合的なコミュニケーション環境を実現する。
例えば、いつでも、どこにいても、オフィスにいる時と同様の業務環境を実現するだけでなく、電話、インスタントメッセージ、ビデオ会議、Web会議といったツールを統合インタフェース上から簡単に使い分けることも可能だ。
こうした特長の背景には、シスコ ユニファイド コミュニケーションが、単にデバイス同士だけでなく、人と人をつなぐことを念頭に置いているという点が挙げられる。これにより、シスコ ユニファイド コミュニケーションは、組織内のコミュニケーション、生産性向上だけでなく、取引先や顧客といった社外にまで導入メリットを拡大。バリューチェーン全体のビジネス革新に貢献するのである。
図4 シスコ ユニファイド コミュニケーションの特徴
しかも、幅広い製品ラインナップで構成されている上、初期投資が抑制でき、ビジネスの成長に合わせて柔軟に利用期間を選択、変更できる「シスコ 特別リースプログラム」も提供されている。まずは一部の支社や店舗、部署からユニファイド コミュニケーションを導入し、ビジネスの成長に応じて段階的に拡張、機能強化を図れるのも大きなメリットである。もちろん、ユニファイド コミュニケーションのメリットを最大化するために欠かせないセキュリティ面でも万全の対策を用意している。
世界的に高いシェアを持つシスコ ユニファイド コミュニケーションが、企業にどのようなメリットをもたらすかを紹介するサイトがオープンした。「営業部門」「情報システム部門」「総務部門」と、部門ごとのメリットが分かりやすく紹介されているほか、すでに導入成果を上げている様々な企業の事例も多数掲載されている。
また、残価設定型で初期コストを低減しつつ、素早くシスコ ユニファイド コミュニケーションの利用を開始できる「シスコ 特別リースプログラム」の説明もある。
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