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江口ともみの企業訪問

お客様の「やりたいこと」に最適な形で応えられる企業でありたい

1983年にセイコーエプソングループの国内マーケティングを担う企業として誕生したエプソン販売。プリンタ、複合機、スキャナー、プロジェクターから成るオフィリオシリーズ、大判プリンタMAXARTや、一般家庭でおなじみのカラリオシリーズをはじめ多くの情報機器とITサービスを提供する同社を、テレビでおなじみの江口ともみ氏が訪ね、平野精一社長に話を聞いた。

Vol.1 エプソン販売株式会社

“大上段に構えたシステムでは理解していただけない。お客様が「一番やりたいこと」を提供すること、それが「アダプテーション」なのです”

ソリューションからアダプテーションへ

エプソン販売株式会社 代表取締役社長 平野 精一

エプソン販売株式会社
代表取締役社長 平野 精一

1954年生まれ。長野県出身。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、信州精機(現セイコーエプソン)入社。同社取締役情報画像事業本部長などを経て、2006年にエプソン販売常務取締役ビジネス事業部長に就任。2007年6月より現職。

江口:昨年の4月に組織改編があって、6月にエプソン販売の社長に就任されたそうですが、平野社長が目指す「これからのエプソン販売」と2008年の展望についてお聞かせください。キーワードは「ソリューション」と、お聞きしたのですが。

平野:ITとネットワークの発達した現在では、「ソリューション」という言葉は非常に広い範囲を指します。そこで、私たちはあえて「アダプテーション」という言い方をしています。

江口:「アダプテーション」と「ソリューション」の違いとは、どういったところなのでしょうか。

平野:ソリューションというのは「すべて」です。アダプテーションはそのすべてのものに対して「適合、対応していく」ことです。様々なソリューションを束ねた大きなシステムというものがあって、その中で、お客様の望む仕事をより効率的に行えるようにすること、それがアダプテーションです。

江口:広い目で全体を見渡しながら、個々のユーザーさんに注目していくということなのでしょうか。

平野:そうですね。お客様が望むことすべてに対して私たちがソリューションを提供して、ご満足いただければよいのでしょうけれど、それは非常に難しい。ですから、私たちは私たちにできることをお客様に提供していく。そのために大切なことは、お客様から話をお聞きして、お客様の置かれている状況や、解決したい問題を理解した上で対応していく(アダプトする)ことです。2008年は、この「アダプテーション」を進めていきたいと思います。

江口:具体的にはどのようなサービスを提供していこうとお考えですか。

平野:お客様の望むサービス内容というのは、企業規模によって大きく違ってきます。エプソン販売では、中小企業のお客様へのサービスを中心に考えております。たとえば、「契約書が多くて困っている」というお客様がいらっしゃるとします。世の中にはこれに対応する「文書管理」という非常に広範囲のソリューションがあります。しかし、お客様が望んでいるのは「契約書の管理」だけで、他の文書まで管理したいわけではないというケースはよくあります。私たちは、こうしたお客様に、契約書だけを簡単かつより安価に管理できるような提案をしていきたい。それが、先ほどお話した「アダプテーション」のひとつの例だと考えています。

製品とアイデアの両面で日本の中小企業を応援する

江口:今、日本にとって中小企業の活力というのは非常に大切だと感じます。ここ数年の国内企業の情報化投資の状況をどうご覧になりますか。中堅・中小企業の投資意欲もようやく上向きになったように思えますが。

平野:その通りです。ここ何年かIT投資全般は拡大していると理解していますし、中小企業の投資意欲も盛り上がってきていると感じています。その背景には、一つには少子高齢化社会の進展による人手不足という問題、もう一つには、インターネットやWEBに代表されるIT活用による内部統制や情報管理などが、企業としてアピールしていく上で非常に重要であるという点に、中小企業経営者の方々が気づき始めたことがあるのではないでしょうか。

江口:中小企業を応援するにあたって、ただ商品を提供するというだけではなく、その企業ごとに合ったさまざまなアイデアを提供なさるということですね。

平野:そうですね。お客様の「一番やりたいこと」に応えていくことが、何よりも大切だと思っています。たとえば、大判のインクジェットプリンタを販促物の制作に使いたいというお客様に対しては、ポスターに利用できるようなイラストや写真といったコンテンツも含めて簡単に使える環境を提供していきますし、ページプリンタを購入されるお客様に対しては、どんな文書を作って、どう管理したいのかを十分にお聞きした上で提案していく。それが、私たちのスタイルだということになりますね。

江口 ともみ

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