



これまでの都市づくりは、建築・設計系などの工学的視点からのアプローチが主体でした。新設する都市生活学部は全く新しいタイプの社会科学系学部です。
都市には多様な人々、情報、文化、産業が集中し、相互に刺激し合うことで、新しい文化、ビジネス、空間、ライフスタイルが続々と創造されています。その魅力を最大限に引き出す都市づくりを推進し、都市ならではのビジネスを展開するには、もっとソフト面からの視点が重要になります。
例えば、住宅メーカーやデベロッパーでは、設計、施工技術のほかに、使う側のニーズを把握するマーケティングや、街づくりを資金面で支えるファイナンスプランニングなどの部門を担える人材、すなわちコーディネート能力、マネジメント感覚を備えた人材を求めているのです。
都市生活学部はそのニーズに応えてマネジメント、ファイナンス、マーケティングなどの知識を基盤に、専門領域では以下の3つの科目群を用意。「都市文化」では都市的な発想の商品やイベントを企画・開発するクリエーター、「都市経営」では六本木ヒルズ、お台場のような街づくりのプロデューサー、「都市居住」では、都市ならではの住環境を創造するデザイナーの育成を目指します。現場経験豊富な教員をそろえ、実践的な教育・研究を展開します。

人間科学部児童学科は、東横学園女子短期大学保育学科(3年制)の実績を基盤としつつ、教育・研究領域を大幅に拡充し、児童発達、児童保健、児童福祉、児童教育・保育、児童文化を5本柱とします。4年制への改編に伴い、就学前の子供にかかわる多様な問題の探究を目指して誕生する学部です。
最大の特徴は、体験重視型のカリキュラム編成です。2004年6月、学内に近隣の乳幼児と親が一緒に過ごす子育て支援センター「ぴっぴ」を開設しました。学生の実習にも活用されており、子育てに取り組む母親の話を聞くなど、貴重な交流の場として機能し、文部科学省の現代GP(特色のある大学教育支援プログラム)に採択されました。
さらに、保育士や幼稚園教諭が子育てに悩む親への応対に役立つ自己表現力を磨く場として本格的なスタジオ・シアターを新設し、演劇、ダンスなどの実習を通して感性と表現力を高めます。また、キャンパス近くの農園では野菜栽培も体験できるなど、食育にもつなげていきます。
今後、男女共同参画社会を一層推進するには、女性が働きながら子育てできる環境づくりが不可欠です。しかし、現実には、認可保育所が定員超過で入れずにいる「待機児童」が増加の一途をたどっています。そうした社会的ニーズの高い分野を担う拠点を構築するという意気込みを持って、教育・研究に取り組んでいきたいと考えています。
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