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徹底検証!「見える」「見えない」企業の差
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CASE STUDY 會澤高圧コンクリート株式会社

リアルタイムかつ俯瞰的に自社を把握し全体最適経営に向けた改革を推進
北海道苫小牧市に本社を置く會澤高圧コンクリートでは、斬新な構造改革を敢行してきた。その独自改革を完成点に押し上げたのがERPの導入とそれを支えるインテルプロセッサーを中核とした「強いプラットフォーム」の確立である。この新たな基幹系システムの構築により、企業活動のリアルタイムかつ俯瞰的な全体像が「見える化」できた。今後は、全社の動きをリアルタイムに把握しながら、強力な全体最適経営を推進していく。
業界に先駆けてITを活用
企業改革を推進する
會澤祥弘氏
會澤高圧コンクリート株式会社
専務取締役
會澤祥弘氏
會澤高圧コンクリートは、斬新な取り組みでコンクリート業界に新風を吹き込んだ企業である。例えば、同社独自のコンクリート・プラントの建築工法は、トレーラー4台分のモジュールを積み重ねるだけで、プラントが完成する仕組み。このシステムを活用し、札幌市内に1日で10棟の新規プラントを出現させ、周囲を驚かせたこともある。
1998年に専務取締役に就任した會澤 祥弘氏が思い切った改革を推し進めた背景には、自社の企業体質についての危機感があった。
就任当時、同社は売り上げの約80%を、道路や橋などの土木工事による官需に依存していた。しかし、バブルが崩壊し、構造改革が叫ばれる中、會澤氏は「いずれ官需は半分になる」と周囲を説得。地方土木型から、都市部の住宅やビル建設にビジネスの対象を移行した。売り上げの2割にすぎなかった民需を、5年間で7割にしたのだから、その改革がいかに徹底的なものであったかがわかる。
そのため、都市近郊のコンクリート関連の会社を次々に買収し、札幌市内の工場を5〜6カ所増やした。ただし、工場が増えても管理要員は増やさず、無人化を推進。小ロットの需要変動に即応して無人工場をリモートで集中制御できるHQ(ヘッドクオーター)システムも独自に開発した。こうした同社の企業改革にITは不可欠だったのである。


一流を目指すなら
世界標準を採用すべき
これらの取り組みは、高い成果を上げたが、新たな問題も浮上した。原因はM&Aだ。異なる会社を統合するたびに、間接業務に重複部分が生じ、基幹系システムが肥大化していたのである。
加えて「見える化」を推進し、ビジネススピードを向上したいという思いもあった。
會澤氏は、京セラの「アメーバ経営」を参考に、事業部ごとの独立採算制を推し進めてきた。月次決算の数値を事業部単位に割り振り、各事業部の1時間あたりの生産性を把握できる「アメーバ採算表」の仕組みも確立した。
「しかし、ビジネスのスピードはどんどん速くなり、月の途中で問題を発見し、即座に手を打つことがますます重要になってきたのです」と會澤氏は言う。
そこで、基幹系システムの再構築に着手した。まず、導入したのがSAPのERPである。ERPとは、会計や購買、人事など、企業の基幹業務プロセスを統合管理するシステムのこと。「M&Aにより、複雑になってしまった業務を、“手組み”による自社開発システムで解決するのは、手間やコストを考えても現実的ではありません。そこで、従来のやり方を捨てパッケージ製品を導入。『システムを業務に合わせる』という発想に切り替えたのです。それなら、世界で磨かれたベストプラクティスを含む製品の方が合理的です」と會澤氏は語る。
ERPシステムを支えるプラットフォームには、Windows Server 2003とインテル Xeon プロセッサー搭載機との組み合わせを選んだ。
「見える化」を実現するためには、ERPと、そのERPの性能を最大限に引き出すことのできるプラットフォームが不可欠である。特にプラットフォームの中核となるプロセッサーには、リアルタイムな情報提供を実現するハイパフォーマンス、基幹系システムを支える高信頼性、そして、コストパフォーマンスの高さが要求される。
「情報システムは、経営者の経営観の反映です。わたしは、100億円企業を1000億円企業にするつもりで経営に取り組んでいますから、この成長戦略を反映したシステムが必要でした。つまり『生き残る遺伝子を持った強いシステム』を望んだのです」と會澤氏は語る。
「生き残る企業には、強いシステムと強い心が必要だ」と、會澤氏は社内に向けても繰り返し強調してきた。この経営哲学を深く理解した同社情報システム部門は、世界標準の製品を組み合わせ、高い信頼性を誇るシステムを構築。中堅企業が求める「強いシステム」を実現したのである。

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