NBonline シリーズ企画 松任谷正隆のクルマ語り
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SX4と松任谷正隆氏
VOL.4 スズキSX4
走る楽しさを実感させる明るさと真面目さを備えたSX4
スイフトを兄に持つSX4。真面目な印象で、僕のお気に入りの1台だったスイフトの弟ということで、乗る前から期待に胸が膨らんだ。実際に見て乗って実感できたのは、スイフトから受け継がれた真面目なつくりと、甘いルックスがかもし出す明るさが見事にマッチしていることだった。
世界に通用するセクシーなルックス

 もし僕が国産車で何か買えといわれたら、たぶんスイフトを買うと思う。なぜかといわれると説明に困ってしまうのだけれど、とにかく輪郭のくっきりとしたクリーンさがエンジニアリングの隅々にまで行き届いていて、運転していて気分がいいからだろう。もちろんがんばって作った結果こうなったんだろうけれど、運というか偶然というか、そういう不特定要素もこのクルマが誕生する過程で大きく作用したような気がする。いいクルマとはそうやって出来上がるものなのである。

SX4 そんな兄を持つSX4が今回のクルマである。あれだけの出来る秀才の兄を持つと弟はいったいどうなるんだろう…と、興味はなかなか尽きない。まず顔立ちであるが、兄がどちらかといえばまじめ一方であるとすると、弟は甘いマスクだ。結構遊んでいるんだろうな、と思わせるそのルックスはさすがに兄を見て育ってきただけあって洗練されている。少なくとも外見上はどこにも綻びのないところがなんともにくい。兄はどことなく野暮ったさもあるのだが、弟にはそれが全然ない。どこに出しても恥ずかしくないインターナショナルなルックスである。そう、体も兄がストイックにボクシングをやっているとすると、弟はアメリカンフットボールだろうか。それもレスラーのような前線部隊ではなくランニングバックだ。筋肉の周りにはうっすらと脂肪がついており、それが甘いマスクをいっそうセクシーに見せている。
パワフルなエンジンに生真面目さを実感

SX4に乗り込む松任谷氏 ドアを開けて乗り込むと、いったいこのクルマがどこにカテゴライズされるのか、一瞬分からなくなる。ミニSUV的なルックスから想像するほどアイポイントは高くなく、しかし見晴らしは素晴らしくよく、適度にタイトな空間はなんとなくやる気にさせる。しいて言うならば、インテリアはエクステリアほどセクシーではなく、意外にまじめな性格であることを漂わせているようだ。シートの座面はかなり平坦だが、シートバックはうまいこと湾曲して身体をしっかりサポートしてくれる。

 1.5リッターエンジンは割りにザラッとした音色で目覚めるが、このクラスのエンジンとしては平均的な音量であろうと思われる。少なくともそっと踏んでいる限りは静かな部類だ。そっと踏んでいてもこのエンジンはかなりパワフル。最初、これは2リッターのほうかと勘違いしたくらいだ。で、思い切って踏み込んでみると、ザラッとした音色はそのまま増幅されたかのような勇ましい音を放ちながらぐいぐいと加速をする。飾り気のない、実に生真面目なやつなんだなあ、と思う瞬間でもある。
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松任谷正隆氏
1951年生まれ。音楽プロデューサー。1984年より通算20年以上にわたり「CAR GRAPHIC TV」(BS朝日ほか)のキャスターを務める。「日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員、および「日本自動車ジャーナリスト協会」会員。
本シリーズ企画のコンセプト
本シリーズ企画では、毎回、ある車両タイプのなかから注目の車種を“1車両タイプ1車種”に限って採り上げ、松任谷正隆氏が試乗インプレッションを語る。独自のコンセプトから生まれる卓越した性能、個性的なデザイン等の特徴を有する各クルマのこだわりと、そこから生み出される新たなステイタス感、ワンランク上のドライブフィールやユーザビリティ等、各クルマの魅力に深く言及。それぞれが拓く新たなカーライフの可能性を探る。
CONTENTS
VOL.4
SX4の
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VOL.3
MPVの
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VOL.2
オーリスの
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VOL.1 三菱自動車パジェロ
パジェロの
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