ペンタブレットとは、キーボードやマウスなどと同じ、パソコン用入力デバイスの一種。タブレットと呼ばれるボード上でペンを動かすことで、カーソルの移動や手書きメモ/イラストなどの入力が行える。ペンタブレットと聞くと、グラフィック用途向けの特殊な周辺機器と考えるユーザーもいるかもしれないが、それは少々認識不足。例えば、クリック、ドラッグ、ダブルクリック、右クリックなど、マウスで行える操作はすべてペンタブレットでもOK。すべてのアプリケーションでマウス代わりに利用でき、なおかつユーザーの作業効率を大幅に向上させてくれるのだ。
メリットはこれだけではない。ワコムのペンタブレット「Bamboo」を使えば、アクティブなビジネスパーソンに役立つ多彩な機能を活用することができる。
まず、注目しておきたいのが、Microsoft PowerPoint(2003以降)のスライドショー実行中に、手書きの文字や図などが書き込める点だ。PowerPointを使ってプレゼンを行う際には、レーザーポインタや差し棒などを利用して内容を説明するケースも多い。しかし、レーザーポインタの指す場所がよく見えないケースもあるし、後からスライドを見直した時にどこがポイントだったか分からなくなる場合もある。
その点Bambooなら、スライドのグラフ上に直接斜線を書き入れたり、強調したい部分に下線を引いたりできる。これなら伝えたいことが一目瞭然なので、非常に分かりやすいプレゼンが実現できる(図1)。しかも、書き込みを残したままスライドを保存できるので、プレゼンに出席しなかった人とも手軽に情報共有が行える。その場で出てきた懸案事項を、一度持ち帰って検討したい場合にも便利だ。顧客との商談や複数の部門が出席する会議など、様々なシーンで役立ってくれることだろう。
また、Adobe AcrobatとBambooを組みあわせれば、PDFファイルに対しても同様の操作が行える。最近では電子文書の保管・配布用だけでなく、カタログやパンフレットの校正作業などにPDFファイルを利用するケースも多い。もちろん、Acrobatの標準機能でこうした作業を行うことも可能だが、手書きのコメントを書き込むことで、より確実な情報伝達が実現できるはずだ。
ちなみに、書き込まれたコメントなどについては、閲覧者側のAdobe Readerで編集できる。不要になったコメントを、閲覧者側で削除するといったことが簡単に行えるのだ。さらにAdobe Readerから書き込みを行うことも可能だ。※Adobe Acrobatのバージョンやファイルの設定によります。
これまで紹介した機能はWindows XPでも利用できるが、Windows Vista環境(Home Basicを除く全てのエディション)であればさらにいろいろな機能が利用できる。その一つが、画面上の任意のエリアをペンで囲むことでキャプチャできる「スニッピングツール」だ。この機能ではキャプチャデータに手書きのコメントを追加することも可能(図2)。切り取った画像はクリップボードに保存されるので、他のソフトへも貼り付けられる。
またOffice 2007と組みあわせれば、Word/Excel/PowerPoint/Outlookのデータ上に直接書き込みができる「デジタルインク機能」も利用できる。Word文書の校正やExcelワークシートへの修正指示など、様々な用途で便利に使えることだろう。
このように、プレゼン/会議からオフィス文書の活用まで、幅広い分野で役立ってくれるBamboo。一歩先を目指すビジネスパーソンの必携ツールと言えそうだ。