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自営業者のための賢い年金 国民年金基金でゆとりをプラス

―日本人の寿命は世界でもトップ水準。でも長生きすればその分お金が必要だと思うと、喜んでばかりもいられませんね。

新屋 ええ。最近は長生きリスクという言葉があるくらいですからね。私がちょっと気がかりなのは、そうした意識が高まっている割にきちんと手を打っている人は少ないということです。特に比較的所得の高い自営業の方。今の生活に不安がなく、しかも毎日が忙しすぎるせいで、つい後回しになっていることが多いようです。

でも収入が多い人ほど支出も多いものです。リタイアしたからといって生活水準を下げるわけにはいきませんから、早めに備えておく必要があります。そうでなくても自営業者の公的年金は、「二階建て」の年金を受け取れるサラリーマンや公務員と違って、老齢基礎年金だけの「一階建て」状態です。

―老齢基礎年金だけだと、満額でも夫婦で13万円ほどにしかなりません。これではゆとりある生活は、ちょっと無理…。

新屋 「ゆとりあるセカンドライフ」には夫婦2 人で毎月38万円かかるというデータ(平成16年度、生命保険文化センターの調査による)があります。もっとも、基本的な生活パターンやリタイア後の夢は人それぞれですから、これはあくまでも平均的な数字です。

より現実的な金額を割り出すには、今の支出から将来は要らなくなる部分、例えば教育費や住宅ローンの返済額などを差し引いたうえで、旅行のための資金など、セカンドライフのプランに応じた額をプラスすれば、だいたいの目安になるはずです。

問題はそれだけの金額をどうやって準備するかです。代表的なところでは、生命保険会社などの個人年金保険があり、近年は運用成績によって年金額が変わるものなど、さまざまなタイプがあります。投資信託や株式など、特に「年金」を目的としない商品で運用する手もあるでしょう。

いずれにしても皆さんにおすすめしたいのは、ただ一つの手段に限定せず、多様な商品を幅広く利用することです。例えば、インフレに備えるには株式などで運用し、その成果に応じて年金額が変動するような商品が有効ですし、逆にデフレになる可能性を考えたらあらかじめ年金額が決まっている商品にも資金を振り分けておいたほうがいい。こんなふうに複数の選択肢を上手に組み合わせてリスクの分散を図れば、この先不測の事態が生じても致命的なことにならずに済みます。

税制メリットも兼ね備えた使い勝手のいい上乗せ年金

―いろいろな手段を使うにしても、まずは年金のベースを固める必要があると思います。ズバリぴったりの手段は?

年金の二階建ての仕組み新屋 自営業者や個人事業主、フリーランスの方など第1 号被保険者に話を限定するなら、最優先で加入したいのは国民年金基金です。これはいわば、自営業者のための上乗せ年金。老齢基礎年金だけの公的年金を、手軽に「二階建て」にできます。

いくつものメリットがある中で、特に大きいのは税制上の優遇措置です。まず掛金全額が所得控除の対象になります。仮に上限まで加入した場合、年間の掛金81万6000円をそのまま所得から差し引けるわけです。さらに将来、年金を受け取る際には公的年金等控除額が差し引けるので、例えば65歳以上の場合、年金額120万円までなら所得ゼロとみなされます。働きながら受給することを考えたらなおさら、これも見逃せない利点です。

―サラリーマンからすればうらやましいくらいの優遇措置。利用しない手はありませんね。気になるのは使い勝手ですが。

新屋 生きている限り受け取れる終身年金が2種類、一定期間だけの確定年金が3種類あり、必要に応じてそれらを組み合わせて加入する仕組みです。収入の変化に応じて増口や減口をして掛金を調節できるなど、なかなか自由度が高く、使いやすいと思います。

注意したいのは、途中で解約できないこと。払い込んだ掛金は途中で引き出すことができませんから、もしものためのお金は別に用意しておく必要があります。もっとも、老後のための資金をほかのことに使ってしまう恐れがないという意味では、この点すらメリットの一つといえるかもしれません。まずは詳しい説明を聞いてみてはいかがでしょうか。

将来のプランしだいで加入スタイルを柔軟に選べる

国民年金基金は国民年金の第1号被保険者のための年金制度。自営業者や個人事業主、またはフリーランスで、国民年金の保険料を払っている人ならだれでも加入できます。本文で新屋さんが指摘しているとおり、掛金のすべてを所得から差し引けるなどの税制優遇措置(図1 参照)を享受しながら、手軽に年金を「二階建て」に増強できるのが魅力です。

もう一つのポイントは、受給月額1万円単位で年金種類と口数を選べる(1口目は終身年金のみ月額3万円単位)柔軟性。その際「家族の生活保障が必要かどうか」といった考え方やセカンドライフのプランに応じて受け取り方を決められることも、見逃せません。例えば「遺族の生活の心配はない。自分が生きている間、お金を受け取れさえすればOK」と考える人なら、死亡した時点で支給がストップする(=保証期間のない)B型の終身年金がおすすめです。15年間分の年金が保証されるA型よりも掛金が安いため、より効率よく資金準備ができます。

必要最低限の生活費は終身年金で確保するのが基本ですが、そのうえで「セカンドライフをエンジョイするために、元気なうちにたくさん受け取りたい」と考える方は、2口目以降を確定年金にする方法もあります。支給期間は10年と15年、支給開始年齢は60歳と65歳のいずれかを選べます。

図2の例は、30歳の人が1口目に終身年金A型、2口目以降にA型に6口加入した場合です。65歳から生涯、毎月9万円を受け取れます。このようにあらかじめ受け取れる金額がはっきりしているのもこの制度の大きなメリットです。

※ここでは、商品の概要を説明しています。他の年金タイプや掛金額など詳細は、右記連絡先にお問い合わせしていただくか、ホームページをご覧ください。

この広告は商品の概要(2007年9月現在)を説明しており、税制についても2007年9月現在の税制に基づき記載しております。商品の詳細につきましては、各国民年金基金より資料をお取り寄せいただき、必ずご確認ください。

詳細及び資料請求
新屋真摘(しんやまつみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)、金融知力インストラクター、DCプランナー、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会埼玉支部幹事。大手生命保険会社にて保険料率の改訂業務に携わった後、(株)エフピーウーマン(www.fpwoman.co.jp)を設立。「お金の話をできるだけわかりやすく身近に」をポリシーに、書籍や雑誌等の執筆・監修、講演会、Web、メディア出演等と幅広く活躍中。

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