連載

金井会長が語る マツダ変革への挑戦(vol.3)

志は「最高で超一流、最低でも一流」

2018年3月2日(金)

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実力以上の目標を掲げ、ひたすら車種を増やす拡大策を採って自滅し、フォードの傘下に入る事態を招いたマツダ。開発の現場にいた金井氏は「正しく目標を設定し、仕事の手戻りを起こさない仕組みが必要だ」と、マツダの仕事のプロセス(MPDS=マツダ・プロダクト・デベロップメント・システム)を、他社に先駆けたデジタル化(MDI=マツダデジタルイノベーション)を通して改革しようと動く。成果が出始めたところで、金井氏に思わぬ辞令が下りた。「社運を賭けた新型車、アテンザの主査を担当せよ」──。

金井 誠太(かない・せいた)
(写真=橋本 真宏)
マツダ会長。1950年1月17日生まれ、広島県出身。74年、東京工業大学工学部を卒業、東洋工業(現マツダ)入社。サスペンションなどシャシー(足回り)のエンジニアとして社歴を重ねる。2002年、主査を務めた初代「アテンザ」は世界的な評価を受けた。06年から研究開発担当の役員として、マツダの全車種を刷新する「一括企画」を主導。専務、副社長、副会長を経て、14年から現職。

 1992年ごろから拡大策の失敗が表面化し、94年にはフォードから経営陣が送り込まれ、2年後には同社の傘下に入り、2001年には希望退職を募集するなど、苦境が続きます。「トリビュート」が00年に発売された後、01年にはついに新車が出せませんでした。

 長い空白を経て、18カ月ぶりのニューモデルとして02年の5月に登場するのが、今回お話しする「アテンザ」です。プラットフォームから一新する、久々のオールニューモデルです。

 1年半も空けたのは業績が厳しいこともありましたが、「マツダの復活を賭けたZoom-Zoom戦略車第1弾」に中途半端なクルマは出せない、全力を注ぎ込もう、ということでもありました。

日経ビジネス2018年3月5日号 66~69ページより

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