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堤 清二 先見と誤算|西武・セゾンが問いかけるもの(第4回)

百貨店も堤も否定せよ

2017年12月8日(金)

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入社した駅前デパートは父が仕掛けた無謀な米国出店でさらに苦境に陥る。百貨店の常識を覆す創造的破壊と事業拡大で、大逆転を狙った。ロフトのような新事業は生んだが、百貨店はなお隘路にはまったままだ。

堤清二(つつみ・せいじ)
(写真=村田 和聡)
1927(昭和2)年、東京都出身。東京大学卒業後、父親で衆議院議長だった堤康次郎の政治秘書を経験。54年に西武百貨店入社、66年に同社社長。父が築いた西武鉄道グループから独立した西武流通グループ(セゾングループ)を育て上げた。91年グループ代表を辞任。経営者時代から、辻井喬のペンネームで詩集、小説などを多数執筆。2013年に86歳で死去。

 西武百貨店が大卒を定期的に採用し始めたのは1956年。そのころ採用された元幹部社員は、証言する。

 「堤康次郎さんが全社員を集めて講堂で話す機会がよくあった。私たち大卒は、彼の目に入らないように、幕の後ろに隠された。康次郎さんは、百貨店の仕事は女の子たちでやればいい、物を売るのに何で大卒が要るんだ、という考えだったからだ」

 それでも、大卒採用を進めたのが堤清二。54年に27歳で百貨店に入社した翌年、池袋の店長に就いてすぐに動いた。入社したのは西武鉄道の総帥である父の指示だが、直後から家父長的に統治する経営手法に反発した。「講演しに来るのは断れなかったが、清二さんは、おやじの言うことを聞かずに会社を変えようと燃えていた」と、元幹部は振り返る。

日経ビジネス2017年12月11日号 70~73ページより

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「百貨店も堤も否定せよ」の著者

鈴木 哲也

鈴木 哲也(すずき・てつや)

日経ビジネス副編集長

日本経済新聞社で小売業、外食のほかビール、化粧品、衣料など消費財関連を幅広く取材してきた。03~07年はニューヨークに駐在。企業報道部デスクなどを経て、15年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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