連載

小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション

手柄は人にあげましょう

2018年3月9日(金)

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 2月下旬に閉幕した平昌冬季五輪は、収穫の多い大会だった。特に、若い女子選手ののびのびとした活躍が印象に残っている。テレビ放送の視聴率も良かったと聞く。

(イラスト=小田嶋 隆)

 ただ、スポーツ新聞やテレビの情報番組が鬼の首を取ったように繰り返している「冬季五輪史上最多のメダル獲得数」という言い方には、ひっかかりを感じる。

 たしかに、メダルの数を単純に積算した数字では、平昌五輪でわが国が獲得したメダル数の13個は、1998年の長野五輪での10個を超えて、過去最多を記録している。

 ただ、長野五輪の時代は、競技種目数そのものが68と、平昌五輪の102に比べて少ない。そこのところを勘案して「総メダル数から見た日本のメダル占有率」を比較してみると、長野の占有率が4.90%であるのに対して、平昌の数字は4.25%と、わずかに及ばない。このことはつまり、平昌における日本人選手の活躍はもちろんすばらしかったが、必ずしも史上最高とは言い切れないということを物語っている。

日経ビジネス2018年3月12日号 98ページより

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