SPECIAL REPORT

ダフ屋は減れども 闇取引は消えず

「チケットキャンプ」閉鎖の波紋

2018年5月4日(金)

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人気公演の最前列に目立つ空席。「ネットダフ屋」の買い占めでファンにチケットが渡らない。社会的批判が高まり、転売サイト最大手の「チケットキャンプ」は閉鎖に追い込まれた。さばく場がなくなったダフ屋は減ったとみられるが、音楽を気軽に楽しみたいファンには負担が生じている。

(写真=Olaf Herschbach/EyeEm/Getty Images)

「定価で譲りますが条件があります。DM(ダイレクトメッセージ)をください」

 人気公演のチケットを購入できず、がっかりしていた鈴木祥子さん(仮名)がツイッターでこんな書き込みを見つけたのは、今年1月のこと。高額で転売されるチケットの購入には拒否感があった鈴木さんがすぐにDMを送ったところ、返ってきたのは「応募多数なので抽選にさせてもらうことにします」との回答。そして、奇妙な条件が付け加えられていた。

 「無料アプリをインストールしてください」。指定されたのは、チケットとは全く関係がない通販のアプリ。ダウンロードして指定の情報を登録すると、現金同様に使えるポイントがDMの送り主に付与される仕組みだった。さらに、そのDMには「メルカリ上で空出品する商品を300円で購入してくれれば、購入数に応じてさらに確率が上がります」とも記されていた。実際には商品の受け渡しはしないが、現金のみを入金しろというのだ。

日経ビジネス2018年5月7日号 38~41ページより

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