時事深層

インタビュー2018

若い創造力を伸ばす社会に

ノーベル賞受賞者が警鐘

2018年1月10日(水)

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基礎科学分野における日本の存在感の低下を懸念する声が強まっている。研究費は横ばいで、学術論文数も減少傾向。日本発の革新的な技術や製品も多いとはいえない。現状を打破するために今年、何をすべきか。2人の日本人ノーベル賞受賞者が警鐘を鳴らす。

組織化された混沌を作り出せ
江崎玲於奈氏
えさき・れおな氏
茨城県科学技術振興財団理事長、横浜薬科大学学長。1947年東京帝国大学理学部物理学科卒業、川西機械製作所を経て、56年東京通信工業(現ソニー)へ。57年に発見したエサキダイオードは超高周波の増幅・発振や高速スイッチとして応用されている。73年ノーベル物理学賞受賞。92歳(写真=的野 弘路)

 問 近年、日本の科学技術力の低下を指摘する声が増えています。

 答 科学技術振興が日本の屋台骨だという観念が乏しくなったのだと思います。戦後復興期には先端技術をかなり重視していました。その中でソニーといったベンチャー企業が勢いづき、日本の産業を牽引してきました。

 科学が抱える様々な問題は日本の高齢化と切り離せません。人間の知性には、知識を得て、それを理解する『分別力』と、新しいアイデアを生む『創造力』があります。科学の進歩にはもちろん両方必要ですが、特に重要なのは創造力。これは若い人に備わっているもので、年を取るにつれて失われていく。だから高齢化が進むと、総和として創造性は薄れていくわけです。

日経ビジネス2018年1月15日号 22~24ページより

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