時事深層

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日立を悩ます英原発の「価格」

好条件ほど、英国民反発のリスクも


  • 2018年6月13日(水)

英政府は6月4日、日立製作所と原子力発電所2基の建設計画の推進で基本合意したと発表した。3兆円超の総事業費の過半を英政府が投融資するなど、手厚い支援で原発事業を推進する方針だ。それでも採算は不透明。政治の動きに左右される原発事業は、大きなリスク含みだ。

日立製作所が原発2基の建設を検討している英アングルシー島

 日立製作所が原子力発電所の新設を計画する英アングルシー島は、ウェールズ地方の北西部に位置する。ロンドンからウェールズ主要駅のバンガー駅まで電車で約3時間。そこから細い橋を渡り、1時間ほどクルマを走らせると建設予定地にたどり着く。地元では反対運動が根強いが、既に広大な土地の買い取りが進んでいる。5月下旬に訪れると、所々にもぬけの殻になった農家があった。

 英政府は6月4日、原発2基の建設計画の推進で日立と基本合意したと発表した。日立の東原敏昭社長は8日、計画を「推進する」と発言。電力買い取りなどを含む「経済合理性を最優先」(東原社長)にしつつ、19年に最終投資決定を下す。3兆円超の総事業費のうち、英政府が2兆円超を投融資するという手厚い支援が特徴だ。

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