世界鳥瞰

中国版町おこし、一都市一産業

2018年1月4日(木)

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かつて大分県は町おこしのため、一村一品運動に取り組んだ。中国は今、このスケールを拡大した一都市一産業運動に取り組んでいる。眼前の経済成長にしか注意が向かない地方官吏の独断専行が課題だ。

 中国浙江省の沿岸部に位置する小さな都市、海塩県。ここでは原子力が未来へのカギを握る。電力の供給源として重要なだけではない。地元の官吏たちは企業や観光客を呼び込む魅力として原子力をとらえている。

浙江省海塩県に建設された原子力発電所。初めて国内で開発された商用原子炉が使用されている(写真=Shutterstock/アフロ)

 中国が初めて国内で開発した商用原子炉が立つ海塩県は、近ごろ自らを「原子力の町」と呼ぶようになった。原子力博物館をオープンするとともに、原発に関連する工業団地の建設に着手した。さらに「原子力」をテーマにしたホテルや住宅の詳細な計画も練っている。目抜き通りの上にかかる看板には「希望の町」という文字が躍る。

 原発にそれほどの関心を持たない者にとっては、車で少し走ったところにある新興都市のほうがよほど魅力的かもしれない。飲み食いするのが好きな人向けには「チョコレートの町」や「シイタケの町」がある。ファッションに敏感ならば「レザー(革製品)ファッションの町」や「化粧品の町」もいい。熱心なファンドマネジャー向けの環境も充実していて、「金融」をテーマに据えた町が4つ存在する。

日経ビジネス2018年1月8日号 80~81ページより

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