中山 祐次郎

中山 祐次郎

外科医

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 皆様、はじめまして。私は外科医の中山祐次郎と申します。今回から日経ビジネスオンラインで連載を始めさせていただきます。執筆陣の中で医師は私だけだそうですので、私にしかできないような医師の本音を書いていきたいと思っています。これまではYahoo!ニュースをメインに記事をほぼ毎週書いていましたが、こちらでも書かせていただく機会を頂戴いたしました。若造ではございますが、よろしくお願いいたします。

一介の外科医、日々是絶筆 勤務医の年収は1500万円

特別編5回 「医者がアルバイト」は当たり前

  • 2018年06月14日(木)

 こんにちは、総合南東北病院外科の中山祐次郎です。京都大学大学院でただいま勉強中です。京の都はすでに蒸し蒸しとして参りまして、東京よりも暑いほどです。あわてて老舗扇子屋の「宮脇賣扇庵」で扇子を買いました。

 前々々々回から、この連載は特別編「医者の本音」シリーズとして全8回で毎週お送りしております。

 今回は、医者のお金について本音を語りましょう。医者の年収についてです。

(写真:MAYAIMAYA/Getty Images)

 医者は大きく2種類に分かれます。勤務医と開業医です。大まかに言えば、勤務医とは、○○病院などの大病院に勤めている医者のこと。そして開業医とは、○○医院、○○クリニックと名のついた小さな診療所に勤める医者のことです。

 病院と診療所の違いは、大雑把に言えば「入院できる設備があるかどうか」。病院にはベッドがあって入院ができますが、診療所にベッドは基本的にありません。中には「有床診療所」という、入院施設を少しだけ(19床以下)持った診療所もありますが、全国にある約10万の診療所のうち、8000足らずと例外的です。

 2種類の医者について知っていただいたところで、まずはデータから見てきましょう。

 厚生労働省が実施した調査によると、医者の給与はこのようになっています。

  • 病院勤務医は月123万円(平均43.4歳)
  • 個人の開業医は月205万円(平均59.4歳)

勤務医と開業医で年収が大きく異なる

 年収にすると勤務医は1476万円、開業医は2460万円です。開業医の年収はずいぶん多く見えますが、開業医の数字は給与ではなく収支差額です。診療所を開業するときに借り入れたお金の返済や、休業補償、退職金もここに含まれます。

 このデータは全国の病院勤務医11万8157人、開業医7万1192人というかなりの人数を対象にした調査で信頼できますが、平均年齢にはおよそ16歳の差があります。(病院勤務医が43.4歳、開業医が59.4歳という)年齢を加味すると、年収の差はもう少し小さいと考えるのが妥当でしょう。

 他の調査からも医者の年収を見てみます。

 医師が読むメディアの中でも伝統ある媒体の一つ「日経メディカル」による調査です。これによると、「勤務医840人(平均45.6歳)の年収総額は平均で1477万円」。前出の厚生労働省の調査では1476万円でしたから、同じくらいですね。

 次に、医療職に特化した新進気鋭のメディア「m3.com」の最新の調査「医師の収入『1200万-1599万円』で3割強◆Vol.14」を見てみましょう。ここでは「1200万~1399万円」「1400万~1599万円」がそれぞれ16.4%で、最多でした。平均年齢は41.9歳とのことでした。

 だいたい医者の年収は「勤務医で1500万円くらい」なのかなと思います。私は、そんなにいただいたことはありませんが。

    著者プロフィール

    中山 祐次郎

    中山 祐次郎(なかやま・ゆうじろう)

    外科医

    1980年生まれ。聖光学院高等学校を卒業後、2浪を経て、鹿児島大学医学部医学科を卒業。その後、都立駒込病院外科初期・後期研修医を修了。2017年2~3月は福島県広野町の高野病院院長、現在は郡山市の総合南東北病院で外科医長として勤務。資格は消化器外科専門医、外科専門医、がん治療認定医、感染管理医師など。モットーは「いつ死んでも後悔するように生きる」。Yahoo!ニュース個人連載では2015年12月、2016年8月に月間Most Valuable Article賞を受賞。

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