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和田 秀樹(わだ・ひでき)

精神科医

和田 秀樹

精神科医。1960年生まれ。東京大学医学部卒、東京大学附属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、『和田秀樹こころと体のクリニック』院長。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。老年精神医学、精神分析学(とくに自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。『テレビの大罪』(新潮選書)、『人は「感情」から老化する』(祥伝社新書)など著書は多数。

◇主な著書
テレビの大罪』(新潮新書) 2010
人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術』(祥伝社新書) 2006

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

和田秀樹 サバイバルのための思考法

うつ病対策で自殺者の7割は救える!?

2017年4月12日(水)

 毎年4月7日(世界保健機構[WHO]の第1回総会の開催日にちなむそうだ)は、1950年以来70年近く、世界保健デーと定められている。この日のテーマは毎年変わり、「その時点において世界的に重要であり、課題性のある健康に関する事項に焦点を当てて、関心を高め対策行動への契機とするために設定」(日本WHO協会のホームページより)されるものだ。

世界的な推定値では自殺者の7割はうつ病によるものと考えられ、自殺を防ぐためには、まさにうつ病対策が最重要なものと言える。(©youichi4411-123RF)

2017年、世界保健デーのテーマはうつ病

 例えば、2012年は「高齢化と健康」、2013年は「血圧管理の重要性」、2015年は「食品安全」そして、昨年は「糖尿病」であったが、本年度のテーマは「うつ病:一緒に話そう」となっている。WHOによると世界のうつ病患者は3億人(世界人口の4%以上)を上回り、うつ病から年間80万人が自殺しているとされ、国際的な取り組みが求められているからだ。

 まさにうつ病対策は、現代社会のサバイバルのために重要ということになる。私は、特に我が国でこそうつ病の対策を重視すべきで、「一緒に話そう」というテーマは重大だと考えている。現実に統計数字をみても、以前より減ったとは言え、今でも自殺は年に2万2000人の命を奪い、15~39歳の日本人の死因トップだからだ。もちろん、自殺のすべてがうつ病によるものではないが、世界的な推定値では自殺者の7割はうつ病によるものと考えられ、若死にを防ぐためには、まさにうつ病対策が最重要なものと言える。

 実は、日本でも1998~2011年まで年間の自殺者が3万人を超えていたこともあり、政府も自殺対策には相当力を入れている。2006年に「自殺対策基本法」が制定され、恐らくその効果だったのだろうが、2012年についに自殺者数が3万人を切り、2016度は22年ぶりに2万2000人を下回った。

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