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居林 通(いばやし・とおる)

UBS証券 ウェルス・マネジメント本部 ジャパン・エクイティリサーチ・ヘッド エグゼクティブ ディレクター

居林 通

1992年から2003年まで、国内大手投資信託にてアジア株および日本株のファンドマネージャーを歴任。その後2003年から2006年まで、ヘッジファンドにて日本株の運用などに携わった。2006年9月、UBSウェルス・マネジメント部門のアナリストとしてUBS証券に入社。富裕層顧客に向けて、日本の株式、経済動向を分析し、国内・海外に発信している。日経CNBCなどにコメンテーターとして出演する傍ら、日本経済新聞、日経ビジネス、ロイターなどの各種メディアでも解説記事、インタビューなどを通してUBSのハウスビュー(投資見解)を提供している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

市場は「晴れ、ときどき台風」

今、風は変わった。投資のチャンスです。

2017年4月19日(水)

 お久しぶり…ではないですね。今回はあまり間を置かずにお呼びいただきました。

居林:急かしてすみません。投資のタイミングが近づいています。ここで市場に入らないなら、年初で「トランプ旋風」には乗らない、とお話した意味がありませんので。

 なるほど、そうでした。「個人投資家は今のマーケットに参加する必要なし」(2月10日)とお話していました。ただ、「いまの相場は、リスクとバリュエーションが高すぎる。負うリスクとリワードが合わない」と仰っていた居林さんの予想通り、まさに下げ相場になっています。

居林:はい。

 では、なぜここで「投資のタイミング」と言われるのでしょうか。

分析の前に、前提をお話します

居林:それをご説明することは、この1年間ほど連載で申し上げてきたことのまとめにもなりますね。つまり、私の「投資スタイル」を知っていただく必要があると思います。

 投資スタイル。

居林:過去25年ほど、自分自身を含めて数々の投資家たちを、見て、話を聞き、活躍を眺めてきましたが、投資家はいくつかのスタイルに分けることができると思います。たとえば代表的なスタイルの一つが、「ストックピッカー」です。個別銘柄で何倍にも成長する株を見いだして投資する。

 「ザ・株式投資家」という感じですね。そんな投資家は実在するのですか。

居林:ええ。こういうことができる人が、投資家の中には本当にいるのですよ。

 居林さんは?

居林:私は自分のことを「マーケットタイマー」だと思っています。市場全体を見て、いまは行くべきか、降りるべきかが分かる。そのつもりでいます。

 他のタイプもありますか。

居林:ええ。銘柄同士を比べてどちらがいいか、を判断することに長けた「レラティブバリュー」などですね。異なる資産クラス間の比較に長けた「アセットアロケーター」もその範疇に入るでしょう。1人が1つのタイプ、と決まっているわけでもないようです。

 また、イベントに際して株価のゆがみに注目する「イベントドリブン型」、マクロ経済の動向によって投資を決める「グローバルマクロ型」など、ヘッジファンドを分類する視点からも、ある程度分けられると思います。

 いわゆる「バリュー投資(割安株への投資)」と「グロース投資(成長株への投資)」とは違うのでしょうか。

居林:投資家分類としては似ています。そこは重要なポイントを含んでいるので少し踏み込んでお話ししますね。

 これは投資家としてのアイデンティティの問題で、上場銘柄をバリュー株とグロース株に分けて、どっちに属するか、と言われれば、私はバリュー株投資派だと自分で思っています。前回も「株価バリュエーションを投資判断のステップとして必ず入れるべきだ」とお話しさせて頂いた通りです。しかし、このような二者択一の分類が必ずしも自分の投資スタイルを正しく述べているのか、というのは、投資家の、あるいは投資家を目指す読者の方に、是非考えていただきたい問題です。

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