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佐藤 オオキ(さとう・おおき)

nendo代表/デザイナー

佐藤 オオキ

1977年、カナダ生まれ。2002年、早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修了後、nendo東京オフィス設立。2005年、ミラノオフィス設立。2006年、Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」。2015年、日経ビジネスオンライン 「CHANGE MAKER OF THE YEAR」など。

◇主な著書
ウラからのぞけばオモテが見える』(日経BP) 2013

◇関連リンク
日経デザイン
facebook

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

nendo 佐藤オオキのボツ案

ボツ案はクライアントとともに成長する

2017年2月27日(月)

 新商品を開発したり新規事業を起こしたり、企業のブランディングを学ぶには、結果だけを見ても意味がありません。大切なのは、ボツ案を含むそのプロセスをきちんと知る事にあります。
 このコラムでは、年間400超のプロジェクトを抱える、デザインオフィスnendoの佐藤オオキ氏が、自らの「ボツ案」を通じて、成功する商品開発やブランディングプロジェクトのプロセス、アイデアの出し方について語ります。

 第4回のお題は「スーツケース」。業界の習慣をあえて崩し周囲を刺激するために、時にはピエロを演じるつもりで、あらゆる方向からアイデアを提案するの。だから、ボツ案も多くなります。

アイデアを生み出す企業環境づくりを

 さまざまな企業が抱える課題を整理し、それを解決するという点で、デザインは戦略コンサルティングなどと似ている部分があります。

 ただ、コンサルティングデザインを活用したブランディングが、ほかのコンサルティング案件などと明らかに違うのは、最終的なアウトプットが目に見える形で出されるということです。ゴールを目の当たりにすることで、クライアントの意識やモチベーションといった部分に明らかにスイッチが入り、ビジョンがクリアなものになります。

 これによって、経営者や商品開発者、インハウスデザイナー、職人の皆さんのプロジェクトに対する参加意識が高まる。そんな場面によく出くわします。

 そのために必要なのは、業界の慣習や常識をあまり意識し過ぎない自分のような外部デザイナーが、良い意味で非常識なアイデアや面白いと思う提案を投げかけること。クライアント側から見た「作り手」の常識や都合をいったん横に置いて、もう一度まっさらな視点からのものづくりに挑戦してみましょう、と問いかけてみるのです。

 そうすると、現場の人から「本当はこんなことをやりたかったのだけど」という提案が出てきて、会社がどんどん活性化されていくことがあります。

 旅行用かばんなどを手がけるエースでは、旗艦ブランド「プロテカ」を中心に、同社の商品開発からCI・広告などのブランディングまですべてを統括するクリエイティブディレクターとして関わらせてもらっています。同社の場合はすでに国内シェアはナンバーワンであったため、海外市場も戦っていきたい、そして国内のインバウンド需要を取っていきたい、という考え方が基本にあります。

 ここでは、「日本製」ということをどれだけ伝えていけるかが大事なポイントだと思いました。

 シェアを獲得するための商品ボリュームでは勝てないとなったときに、どう戦うか。日本の家電や自動車業界も同じだと思うのですが、モノづくりの品質やこだわり、かゆいところに手が届くような日本らしい工夫──そういう部分を正しく伝えないといけないと感じていました。

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